これまでのガンガンヴァーサスDは!
「ディケイド………」
「お前は……、お前は何だ!!」
「通りすがりの超戦士だ、覚えておけ!!」
「ディケイド……。貴方はこの世界に存在してはならぬ存在なのです……」
「つまり、お前が旅をしてこの世界を救うってことか?」
「俺は世界を葬る悪魔……らしいから」
「僕の世界は君達のおかげで生まれ変わったんだから」
「あーあ、すっかり遅くなっちゃった。みんな心配してるだろうな〜」
一人の女性が夜道を歩いていた。
そんな女性に、声をかける者がいた。
「コンバンハ……」
ただし、人間ではなく、醜悪な骸骨の剣士だった。
「キャアアッ!!」
悲鳴をあげる女性。
女性にはそれだけしかできず、その命はなすすべなく刈り取られるだけ……。
骸骨剣士も、女性自身もそう思った時、音が聞こえてきた。
バイオリンの音色が。
「ナ、ナンダ! コノ音色ハ!」
あたりを見回した骸骨剣士は見た。
バイオリンを奏でている人間を、その黒い帽子と赤い瞳の戦士を。
そして、戦士を見ている人間が、屋根の上にもう一人いた。
「あれが、この世界の英雄……。笛吹き男ならぬバイオリン弾き男……か?」
ガンガンヴァーサスD
第十話「楽士の物語」
「この匂い……シャオかな?」
自分の部屋から出てきた太助は、リビングから料理の匂いが漂ってくるのに気がついた。
新しい世界に着いたが、ちょうど夜だったので、探索は朝になってからということになったのだ。
「旅が終わった時、おれたちの体内時計が滅茶苦茶になってそうだなぁ」
そんなことを気にしながら、リビングに入った太助の目に入ってきたのは、テーブルに所狭しと並べられた豪華料理の数々だった。
「うわ。久々に朝から豪勢だなぁ、シャ……オ?」
だが、キッチンに見えた後姿は太助の家族にして想い人ではなかった。
「よう太助。お邪魔してるぜ」
それはシグナルの世界で、太助に意味深な言葉を語った少年だったのだ。
「お前……何で」
「太助君、こんなところで……貴方は!?」
「あ! あの時の!」
太助の後ろから、シャオと翔子、真弥も現れて少年がここにいることに驚く。
もっとも真弥だけはあの時あの場にいなかったので、驚きの種類が違っていたが。
「石川剣(いしかわつるぎ)といいます。太助君のご家族に世話になったことがありまして
今日は太助君へのお礼とお友達への挨拶もかねて、朝食を用意させていただきました。
どうぞお召し上がり下さい」
剣の言葉を聞くと、翔子と真弥は早速料理に手を付け始める。
だがシャオと太助は、剣と向き合ったままだった。
剣の挨拶の中に無視できない言葉があった為である。
「太助君の家族の世話になった貴方がここにいるということは貴方も……?」
「ええ、実は僕も世界を旅しているんですよ」
実にあっけらかんと剣は言った。
その、のほほんとした笑顔に思わず脱力する太助とシャオ。
「そもそも、世界を巡るのは俺の役目なんだよ」
剣の一人称が変わったことに気付き顔を上げると、さっきののほほん顔とはまるで違う鋭い瞳があった。
「太助、お前にはまだ早いんだ。旅をするのは勝手だが、後をついてきて俺の邪魔をするのは迷惑だ。やめてくれ」
静かな、それでいて強さのこもった口調。これが本当の「石川剣」なのだろうか?
そのまま家を出ていこうとした剣に、太助はシグナルの世界から確かめたかった疑問をぶつける。
「俺がシャオに護られてるって、どういう意味だ?」
「太助、まだ護られてるんだな。情けないよお前」
だが、剣は太助の疑問には答えなかった。
変わりに、太助を本人にも分からない理由で罵倒すると家を出ていってしまう。
夜だったので周りの様子が分からなかったが、このあたりは小さな町らしい。
「で、今回の太助君は…………、なんですか?」
「何言ってるんだシャオ。ピアノ弾きじゃないか、どっからどうみても」
今回の太助の格好は、緑を基調とした服と帽子を身につけた、どこかのお姫様のお付きの神官によく似た服装だ。
ただ、その人とは決定的に違う点がたった一つ。
「いや、背中にピアノ背負ったピアノ弾きがどこにいるよ」
「というか重くないの?」
でっかい黄金のピアノを背中に背負っているからだ。
「そうかな? この世界には居る気がするんだけど」
そんなことを言っていると、通りの方が騒がしくなった。
顔を出してみると、町の人々が通りの両端に平伏して三人の人影が通り過ぎるのを待っていた。
先頭は、黒ずくめの軍服にモノクル、顔には立派なヒゲを蓄えた男。
続いて、巨大な双頭の竜人。獣人の上半身に獣の下半身。
見た目はバラバラだが、三人にはある共通点があった。
それは「目」だ。
平伏している人々を文字通り「路傍の石」程度にしか認識していない、見下した目だ。
「貴様、何をしている」
先頭の黒ずくめが言葉を発した。
その対象は、ピンクの帽子を被った、いかにも「町娘」といった感じの少女だった。
「何故頭を下げない、死にたいのか?」
「そうやって脅せば、みんなが言うことを聞くと思ったら大間違いよ!」
まずい。と真弥は思った。
あの黒ずくめは本気だ。
咄嗟に「救世ノススメ」を取り出し力を使おうとしたその時、ピアノの音が響いた。
見れば、太助が背負っていたピアノで実に見事な演奏を披露しているではないか。
黒ずくめも、少女も、その場にいた全員が思わず耳を傾けた。
「…………」
毒気が抜かれたのか、黒ずくめは仲間達と一緒に去っていった。
人々も立ち上がってあちこちへ散っていく。
「あの……ありがとう」
「どういたしまして。でも勇敢ですね。みんな動けなかったのに」
お礼の言葉を口にする少女と少女の行動を賞賛する太助。
そこに、見知らぬ男性の声が割り込んだ。
「勇敢〜? こいつのはな、怖い物知らずっていうんだよ」
声の主は黒い帽子を被った青年だった。
不敵、生意気。そんな雰囲気を感じさせる青年である。
「お前みたいな危なっかしい奴「奏音の勇者」でも助けられねえぜ?」
「フンだ! あたしはそんないるかどうかも分からない人をあてにするなんて嫌よ!」
「んだとぉ〜!? そんなこと言うならなあ、マジで助けてやんねぇぞ!?」
「何よ! あんたの知り合いってわけでもないくせに!!」
気がつけば、青年と少女は歯をむき出しにして睨み合っていた。
「あの〜」
恐る恐る訪ねたシャオの言葉に、恩人を置いてけぼりにしていたことに気付いた少女は慌てて向き直る。
「ご、ごめんなさい。助けてくれたのに」
「いいえ、お二人とも仲がよろしいんですね」
そのシャオの言葉に二人は即座に。
「「誰がこんな奴と!!」」
と同時に答えて、また睨み合う。
結局、落ち着いたところで話をしよう。と太助が切り出したのはそれから十分後だった。
「私はフルート。で、これがハーメル」
「これってなんだ! 俺は旅のバイオリン弾きだ!」
「何日も居着いているくせに、町の手伝いをしようとしない奴なんてこれで十分よ」
「そういえば、さっきの三人は何者なんですか?」
このままではまたケンカになりそうだと思った太助はやや強引に話を切り出す。
「あいつらは町長とその部下よ」
「町長?」
「そう。立場を笠に着てやりたいほうだいよ。魔族と同じくらいタチが悪いわ。
でも強いから町のみんなは言いなりになってるの」
「その魔族ってのが何か知らないけど、フルートさん嫌いなのか?」
そう翔子が聞くと、フルートは憮然とした様子で答えた。
「だって気持ち悪いじゃない? 自分達とは違う何かが実はすぐ隣にいるかもしれない……なんて」
ふと、真弥はフルートが「魔族〜」と言ったときハーメルが帽子で目を隠した……ように見えた。
「ハーメルさんがさっきチラッと言ってた「奏音の勇者」ってなんですか?」
「ああ、それはだな」
「ただの噂よ。魔曲っていう音楽を奏でて魔族を倒す勇者がいるっていう噂」
何故か張り切って説明しようとするハーメルを遮ってフルートが説明する。
「噂……ですか」
だが、太助にはただの噂と片付けることができなかった。
「おいベース! なんであそこで殺さなかった!?」
一方町長の屋敷では、巨漢の竜人が黒ずくめーーベースにくってかかっていた。
「ドラムさん。無意味に殺しても何の得にもなりませんヨ。全く筋肉馬鹿はこれだから……」
「おい、ギータ。テメエ、今俺様をなんつった?」
獣人ーーギータが呟いた自分の悪口にすかさず反応する竜人ーードラム。
そしてベースが言葉を発する。
「……また一人、やられた」
その言葉にドラムもギータも、仮面で素顔は見えないがオル・ゴールも表情を引き締める。
「『奴』か……。チッ! クソ忌々しい」
「確かに、今までのやり方ではこちらの戦力が削られていくばかり……」
「どうにかしなければ……」
「お困りでしたら……僕が協力しましょうか?」
「!?」
いきなり聞こえた声に振り向く四人。
そこには、あの石川剣が立っていたのだ。
「てめえ、何者だ!?」
「僕が何者か、ということより、なぜここにいるのかを貴方達は聞くべきだと思うんですけど?」
自分を簡単に殺せるであろう相手を前にして、剣は態度を崩すことはない。
「フフフ……、面白い。では、何故お前はここにいる?」
「いやー、実は僕を貴方達の仲間にしていただこうと思いまして」
「! てめえ、調子のいいことを言ってんじゃ……」
剣の発言にドラムは怒りを露わにする。
だが、それを止めたのはベースだった。
「理由を聞いてもいいか?」
「たいした理由じゃありませんよ? どうしても欲しい物がありまして……」
剣は、そこで一度言葉を切ると、懐からある物を取り出す。
「それを持っているのが「奏音の勇者」というだけなんでね……」
「なるほど、だいたい分かりました」
その後も、太助達はフルートから色々なことを聞いた。
この世界には「魔族」と呼ばれる種族がいること。
そして、魔族は人間を支配しようとしていることなど。
「そう? 役に立てたなら良かったわ」
そして、その光景を見つめている者がいた。
預言者レザードである。
「ついにこの世界まで足を踏み入れたか……。おのれディケイド。なんとしてもこの世界で……」
そのレザードに声をかける人物がいた。
「よう、レザードじゃないか」
「ツルギ……!? 貴方もこの世界にいたとは……」
どうやら、この二人は知り合いらしい。
「まさか、俺の邪魔をするとか言わないよな?」
「……貴方の恐ろしさは理解していますからね。やめておきますよ」
数時間後、フルートはハーメルを買い物に付き合わせていた。
「何で俺がお前の買い物に付き合わなきゃならねえんだ?」
「今から帰っても良いのよ? でも、ツケと引き替えの話も無しになるわよ?」
それを言われるとハーメルは弱い。
何しろ彼自身ががめついので、お金の話を出されると何も言えないのだ。
それに、ハーメルもフルートと居られる時間は……。
「すみませんが……、これ、貴方のですよねェ?」
その時間はギータとドラムが目の前に現れたことで唐突に終わりを告げた。
「え……? 何であんた達がそれを持ってるの!?」
だが、フルートが驚いたのはギータが持っていたある物のほうだった。
「この十字架……。ある人が持ってきてくれたんですよ。「奏音の勇者」の落とし物としてねェ」
「盲点だったぜェ〜。まさか「奏音の勇者」が女だったとはなァ!!」
怒号と共にフルートに殴りかかるドラム。
フルートは咄嗟に目をつむり、衝撃を覚悟するが……いつまで経っても痛みが来ない。
恐る恐る目を開けると……、巨大な土の腕が、ドラムの一撃を受け止めていた。
「全く……。こういうのは苦手なんだよ……!」
土の腕の隣には、巨大なバイオリンを構えたハーメルが立っていた。
「嘘……? ハーメル……」
信じられない様子でフルートは……。
「そのバイオリンどこに持ってたのよッ!?」
つっこんだ。
期待していたのとは全く違うフルートのツッコミにハーメルだけではなく、ギータとドラムもずっこけた。
「第一声がそれかよッ!? もっと他に言うことあるだろッ!!」
「だってどー見たってマントに納まらないサイズじゃないッ!! ひょっとして四次元マント!?」
ギャーギャー言い合う二人を前に、呆れるギータ。
だがドラムは違った。
自分の一撃を止められたあげくに、止めた相手は自分の目の前で漫才を繰り広げている。
「ふ・ざ・けんなぁぁぁぁぁッ!!!」
完全に怒ったドラムは自分の体内に飼っていた竜を解き放つ。
二人はどうにかよけることが出来たが、ハーメルはバイオリンを落としてしまう。
「しまった!」
「これで魔曲は使えねえなぁ!!」
なおも襲いかかり、ハーメルを踏みつぶそうとするドラム。
だが、間一髪で助けられた。
「太助君!?」
太助は起き上がるとそのまま。
「変身!!」
『HERO RIDE DECADE』
ディケイドに変身しドラム、ギータと戦い始める。
「二人は今の内に逃げてください!!」
「……ありがとう!!」
フルートはハーメルを助け起こすと、そのままこの場を離れていった。
そして、二人と入れ替わるように戦場に現れた人間がいた。
「やあ、ギータさん。どうやら上手くいったようですね」
その人間は誰であろう、石川剣だった。
「剣!? お前何でここに!?」
「知り合いでしたか? 彼は私達の仲間になりたいそうなんですよ」
太助を馬鹿にするように話すギータ。だが、それを遮ったのは他ならぬ剣だった。
「ああ、それはもういいです」
「何?」
「僕は貴方達と違って、勇者を殺したいわけじゃありませんし、何より……」
そこで剣は言葉を句切ると、一丁の銃と一枚のカードを取り出す。
「人間見下してる奴等の部下なんて死んでもゴメンだからな」
剣が取り出したカードに、太助は見覚えがあった。
あれは自分が使っている物と同じカードだ。
「見せてやるよ太助。俺の力を」
そう言うと剣は、銃の側面にカードを差し込み天に向ける。
『HERO RIDE』
「変身!!」
『DI-END!』
銃から撃ち出された光はシアンのプレートになり、同時に赤、青、緑の三つの影が生まれる。
影は剣の身体に重なると、シアンのプレートも顔の部分に装着される。
「ディエンド……だって?」
「俺の戦いぶり……そこで見ていろよ太助」
そう言うと、剣は二人に襲いかかる。
ドラムとギータも迎え撃つが、剣は相手の攻撃を蝶のようにかわし、自分の攻撃を蜂のように当てていく。
その身のこなしはまるで剣自身が存在しない物。夢幻の存在であるかのようだった。
駄目押しとばかりに、剣はさらに二枚のカードを使う。
『HERO RIDE BRAHMS』
『HERO RIDE AVRIL』
今度はプレートではなく二つの影が銃から撃ち出される。
そして二つの影は、灰色の体躯に赤い瞳の戦士と、銀の長髪に剣を持った女性になる。
「!? 他の英雄を呼びだしたのか!?」
剣は自らが呼び出した二人の英雄と共に再び二人に攻撃を仕掛ける。
実力でも数でも敵わなくなったドラムとギータにもはや勝ち目はなかった。
弱ったドラムに止めを刺す為に、剣は切り札を切った。
『FINAL ATTACK RIDE DIDIDIDIEND』
銃の前面にバレルのようにカードが展開される。
呼び出した英雄のカードもその中に含まれているのか、二人はバレルの中に吸い込まれてしまった。
そして、剣が引き金を引くと同時に膨大なエネルギーが発射された。
そのエネルギーはドラムを跡形もなく消滅させてしまった……。
「強い……」
太助は無意識にそう呟いた……。
一方、ハーメルとフルートは。
「ハーメル……貴方が……」
あの時はバイオリンのインパクトが大きくてついボケに走ってしまったが、よく考えれば
ハーメルの言うとおり、もっと言うべき事があった。
だが、それは出来なかった。
「フルート……。貴様が奏音の勇者だったとはな……」
最後の一人−−ベースが現れたからだ。
あの場にいなかった為に、奏音の勇者=フルートと勘違いしたままで。
「よくも今まで好き放題にやってくれたな……。これはその礼だ!!」
フルートに襲いかかるベース。
咄嗟にハーメルは、戦う力も無しにフルートをかばった。
否。戦う力ならあった。
だが、それは自分が「人間」でいるために、ハーメル自身が否定してきた力だった。
……何故かは解らない。
気がつけば、ハーメルは力を解放していた。
ガシッ!!
フルートは見た。
ベースの一撃を受け止めたハーメルの手に、鋭いかぎ爪があるのを。
その背から、コウモリに酷似した翼が生えているのを。
そして何よりも、今まで決して取らなかった帽子の下の頭から、角が生えているのを。
「嘘……! ハーメルが……! 嫌ぁぁぁぁぁっ!!」
奏音の勇者ハーメル。
その身に流れるは、人と魔族の血肉だったのだ……。
圧倒的な力でドラムを倒した剣。
悠々とバイオリンに近づき拾おうとする……が、それを邪魔する人間がいた。
「邪魔はするな。俺はそう言ったぞ? 太助」
「お前……、世界を巡っているなら知ってるんじゃないのか? ディケイドのことを」
訪ねながら、太助はガンを構え、一枚のカードをドライバーにセットする。
「さあ? 答えて欲しければ、俺に追いついてみるんだな」
答えながら、剣もカードをドライバーにセットする。
「そうさせてもらうッ!!」
『ATTACK RIDE BLAST』
『ATTACK RIDE BLAST』
互いの銃から放たれた光弾がぶつかり合い、太助と剣の戦いが始まった。
データファイル
石川剣
ある目的を持って世界を渡り歩いている少年。
忍者と間違えるほどの身体能力の持ち主だが、普段はドジな天然として振る舞っている。
次元移動機兼武装兼変身ツール「ディエンドライバー」を使い超戦士ディエンドに変身する。
「七梨太助」に何らかの形で関わったことがあるらしい。
ハーメル
「楽士の物語」の英雄。
巨大なバイオリンで古き名曲に込められた想いを引き出し力に変える「魔曲」で魔族を倒してきた結果
「奏音の勇者」と呼ばれるようになっていた。
本人は、金にがめつく俺様な性格。加えて人を馬鹿にしたりコケにするのが大好きという外道な奴。
実は人間と魔族のハーフで、帽子の下には魔族の証である角が生えている。
フルート
「楽士の物語」の登場人物。
隠れた出生の秘密があるわけでもないただの娘。
ハーメルとは度々喧嘩しているが、周囲には痴話喧嘩と見られていることは知らない。
ベース
町長という要職についているが、実は魔族。
三人の中では最も強く悪賢い。
ちゃんと五体満足な姿をしています。
ドラム
魔族の一人。
二つの頭を持った巨漢の竜人。
見た目通りのパワー馬鹿。
体の中に複数の竜を飼っている。
ギータ
魔族の一人。
獣人の上半身と獣の下半身を持っている。
特殊能力を持った剣のコレクターで、自身も相当な技量を持った剣士。
弱い奴には大きく、強い奴には下手に出る小物。
後書き
折り返し地点である第五の物語は「ハーメルンのバイオリン弾き」になりました。
構想の段階から「ファイズ=ハーメルン」は決定していただけに筆の進みは早かったです。
海東役は悩んでいましたが、「ひなぎく」の存在を思い出したとき
「剣なら同じ作者でしかも怪盗だしいける」ということで剣に決定しました。
ディエンドのヒーローライドは基本的に原作に沿っていく形でいきますが、人数が
あわなかったりした場合は第二話のバルバトスのように余所から持ってくる場合もあります。
ちなみに、冒頭で襲われている女性はハープ先生だったりします。
管理人感想
ダークレザードさんからいただきました!
なるほど。海東役は剣ですか。
確かに義賊の彼ならピッタリですね。
今度の世界は『ハーメルン』の世界。
うん。『ヴァルプロ』編で“カイザ=サイザー”という形でヒントは出ていたでしょうに。うかつすぎるぞ自分。
それにしても、ベースが町長なのはいいとして、取り巻きがドラムとベース……
よく住民が逃げ出さないなぁ……種族的な意味よりもビジュアル的な意味で(笑)。