「……フッ、ならば儂も新たな名を名乗ろう。今の儂は、すべての破壊大帝を超えし者――」



















「超越大帝、ベクターメガトロンだっ!!」












「やれやれ、かつて破壊大帝の名を冠していた存在がプライマスのしもべとなるとはな……」


 ――本当に『この世界』は面白い。常に私の計算を越えるのだからな……だからこそ、ゲームとしてはやりがいのあるものだ。


「それはこちらのセリフだぞダークコマンダーよ?
 ……貴様はカオスプライムが転生するよりも前から『この世界』に現れていた……どうやら手駒を集めていたようだが、何を企んでいる?」

「おやおや、まるで私が何かしでかすような言い分だな?」

「違うとでも言うつもりか?


























 ――ならば、 10年前……この世界の破壊大帝によって消滅したはずのプラネットフォースとやらを貴様が持っているのはどういう訳だ?」




 ……なるほど、そこまでご存知という訳か。


「……ほぅ、長い間黄泉の国に居た割には現世の事をよくご存知のようだ。」

「ユニクロンの消滅は『儂らの世界』では叶わなかった事……それを成し遂げようとする存在に着目するのは不思議ではあるまい?それにだ……儂が持つ『マトリクス』が先程から反応しておるのだ……貴様が持つ、“ユニクロンの力”になぁっ!!」

「!?ちぃっ!!」


 唐突に放たれた砲撃を回避すると、私は右腕のランチャーをベクターメガトロンに向けて引き金を引いた。すると、ランチャーから放たれた紫色の閃光がベクターメガトロンへと襲いかかる!!


「ぬるいわぁっ!!」

「なにっ!?」


 ――だが、その攻撃はベクターメガトロンの左手にいつの間にか握られた青白い剣によって、いともたやすく斬り裂かれてしまう。そして、爆炎の中からゆっくりと現れるベクターメガトロンの姿は……まさに、歴戦の勇士そのものだった。


 ……あの剣もまた、カオスプライムのエナジーウェポンと同じ代物か!?プライマスめ、厄介なものを……



『はいは〜い、ダークコマンダー様に緊急連絡っ!!無事に3人組の回収に成功したよっ!!あとは、足止めをしているアサルトジャガーとシャドークロー、ブラックアラクニアとそのしもべ達、そして傭兵さん達を回収すればおっけ〜♪』


 ――その時、ナビ子から秘匿通信が入ってくる。どうやら、作戦はうまくいったようだな。ヴェルヌスは惜しいが、今ここで貴重な戦力である彼らを失う訳にはいかない……


「……そうか、ご苦労だったなナビ子。ならば、頃合いを見計らって残りのメンバーを撤収させろ。」

『りょうか〜いっ♪』

「……何をごちゃごちゃと呟いておる?」



 ――ギガンティックテクターの修復も終わってない今、これを使うのはいささか分が悪い賭けだが…仕方ないか。



「たわいもない戯言だ、気にしないでもらおう……まぁ、どちらにせよそんな些細な事は頭から吹き飛ぶさ。」

「……なに?」

「なぁに……あなたやプライマスが見たがっていたものを見せるだけさ。」



 そんな事 を喋りながら、私は左手に持つ剣を頭上に掲げ――天に向かって、静かに呟いた。






















「――プラネットフォース・アニマトロス……イグニッション」














とある魔導師と機動六課の日常×魔法少女リリカルなのは〜Master strikerS〜

とある魔導師と守護者と機動六課の日常・外典

Another strikerS






第12話『戦いの終わりと新たな始まり〜栄光の流星、ミッドに参上!?〜』





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆













「――ブラックアラクニア様、なぜあなたがここに?」

「ダークコマンダー様の命令よ。どうも嫌な予感がしたらしいからファイバード達を連れてきてみれば……確かに厄介な状況のようね。 ファイバード、グランバード――リンクアップ!!あのデカブツをやっちゃいなさいっ!!」



 あ〜あ、どさくさに紛れてあの女にあの子を取られちゃったなぁ……せっかく連れ帰って あんな事やそんな事やetcetcetcetc...(以下18行ほど続く) っと、色々やろうと思ってたのに……



「おい、オレはまだ暴れたりねぇぞっ!?あいつは強そうだから戦わせ……」

だまらっしゃいっ!! 最終調整の終わってないトランステクターを持ち出して何考えてるのあんたわっ!?次に戦う時は最高の状態で使わせてあげるから、今は我慢しなさいっ!!」

「……ちっ、確かにその通りだな……仕方ねぇ、今はアンタに従っておくぜ。」



 ――けど、どうしてあの女はあの子を連れ去ったのかしら……?あぁ、そうか。これは私に与えられた試練なのね?あの泥棒猫からあの子を取り返せと言っているのか。それじゃあ、どうやってあの泥棒猫を退治してあげようかしら……
  フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ フフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフフ♪


















「……あ〜、そろそろレヴィアタンを連れて戻ってくれるかしら?ドSのヤンデレとか怖すぎるんだけど。」

「申し訳ありません、すぐに連れて帰りますので……
いい加減、目を覚ませっ!!」



すぱんっ!!












「もきゅっ!?」




 ……?私、何を考えていたんだっけ……


「……まさか、これを使う事になるとはな……」


 ……ねぇハルたん。どうして お遊びで搭載したハリセンモード に変形させているの?というか、さっきから私の頭がくらくらする事と関係しているのかしら?


「いや、何でもない……本当になんでもないぞ?さぁ、さっさとファントムアークに帰還するぞ。」


 う〜ん、何か大事な事を考えていた気がするんだけど……







 ――ハルたんが展開した転送ポートの光に包まれている中、私はふと敵側に居るあの子に視線を向ける。







 今度会った時は、絶対連れて帰るからね?










◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆








ゾクゾクッ!!















 ……いかん、またさっきの悪寒が……あぁ、あの人こっち見てるし。なんでこうなるんだ?


≪日頃の行いのツケ……という訳でもないか。マスターはどちらかというと苦労人だしな……≫

「まぁ、見ている分には飽きないけどね。」


 ヴェルヌスさんや、どうしてお前はそんな性格なのですか?つか、いつの間にかすごく馴染んでるし。


「……んじゃ、お前らは少し離れてな?こっからは、派手な喧嘩になるからよぉ……」


 そんな事を言いつつ、ドラゴエクスブレイカーはドラゴマグナスの両腕が変形したトンファーを構える……ってあれ?その姿だとドラゴマグナスが主導権を握ってるのか?


「……いや、今回はオレ様の好きにやらせてもらうだけだ。」

『まぁ、登場していきなり合体パーツ扱いじゃマグちゃんの立場がねぇからな……』


 うん、なんかメタメタな理由だけど気にしないでおくか……






「あんたら、よくもまぁ敵の目の前でそんな事が出来るわねぇ……グレートファイバード、やっちゃいなさいっ!!」



 ……って、忘れてたっ!?

 俺達のやりとりにしびれを切らしたのか、あのクモ女の金切り声と共にグレートファイバードが宙へと舞い上がり、その剣に禍々しい炎を纏わせてドラゴエクスブレイカーに斬りかかってくる。マズい、今の状況じゃドラゴエクスブレイカーが避けたら俺達に攻撃が……





















































「さってと…… いい加減お前らは目を覚ませってんだバカヤロゥがぁぁっっっっ!!」













 ――けれど、グレートファイバードの刃が振り下ろされる事はなかった。



 龍のオーラを纏い、獰猛な叫びと共に振り抜かれたドラゴエクスブレイカーの一撃がグレートファイバードの胸部に突き刺さったかと思うと、グレートファイバードは紙切れのように吹き飛ばされた。吹き飛ばされたグレートファイバードは大地を抉り、自然をなぎ払い……やがて轟音と共に地面に沈む。










『………………………………はぁっ!?』



≪あ……ありのまま、今起こった事を話すぞっ!?
  『この物語でボスクラスに匹敵する力を持った敵が襲いかかってきたかと思ったら、次の瞬間そいつはたった一撃で吹き飛ばされていた』
 頭がどうにかなりそうだった……催眠術だとかそんなチャチなもんではけっしてない……もっと恐ろしい何かの片鱗を味わったぞ……≫

「……動きが、見えなかった……」

「これ、嘘みたいだけど必殺技じゃないんだぜ……?ただの『トンファーによる突き』なんだぜ……?」

「……ありえないわ。気合が……なんの能力も付加されていないただの『気合』が、龍のオーラを形作るですってっ?実にありえない。」



 ……さすがに、みんな大混乱です。というか、俺も訳が分からないんだけど……くそ、こういう時に限って一人称視点にあたってしまう のがつらい。



「――イヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイイヤイヤイヤイヤイヤッッッッ!?!?ちょっとグレートファイバード、なに一撃で沈んじゃってるのよっ!?ほら、さっさと立ち上がりなさいっ!!」


 我に返ったクモ女は必死にグレートファイバードに向かって叫んでいるが、グレートファイバードはピクリとも動かな……ちょっと待て。なんか装甲の色が紫からいかにも勇者っぽいトリコロールカラーに変わってないか?


「……う……わ、私はいったい……?」

「ハァッ!?なんでたった一発の攻撃で洗脳まで解けちゃう訳っ!?」

「分かってねぇなぁクモ女……




  そんな小手先だけの搦手なんぞ、魂を籠めた一撃に通用する訳ねぇだろうがっ!!」



 ……うん、ないわ。たった一撃で洗脳解除とかないわ。
 いや、状況としては喜ばしいんだけど……普通、敵に操られた味方を元に戻すってのは、もっとこう……展開が熱くないといけないんじゃないのかっ!?
 例えば、ボロボロになった味方キャラが放つ最後の一撃でかろうじて倒して、ようやく正気を取り戻すとかさぁっ!?というか、あんたはどこの番長キャラだっ!?



『……ぶっちゃけるとさぁ?マグちゃんは強さだけならファイヤーマグナスより上だったんだよ。でも、強すぎる上に規律とかは無視しまくるし、自分の気に入らない事があったら味方でもぶん殴っちまうから……ファイヤーマグナスとファイバード達が色々苦労してたんだ。』


 うん、それはなんとなく分かったけど、その話って今必要かなっ!?なにこの理不尽さはっ!?



「……うぅ、グスッ、ヒッグ……こんな、こんなのってないわよ…… お、覚えてなさいよぉぉぉぉっっっっ!?!?」



 ……あ、クモ女の奴すっげぇ泣きながら逃げやがった……なんなのこの罪悪感?すっげぇ胸が痛いんですけど。




「……さてと、後はファイバード達を連れて帰る訳だが……なんだこの音は?」



 そんな風に現実逃避していると、なにやら森の奥から地響きと木々のなぎ倒される音が聞こえてくる……まさか、新手の敵かっ!?


 俺達がとっさに身構えると、木々をなぎ倒して現れたのは……メカメカしい姿をした巨大な象。そして、その上には……









「ハッハッハッハッハッ、待たせたわねジン!!
 この私、アリス・スノウレイドとアルテミスちゃんの造った擬似トランステクター、ノヴァエレファントが来たからには……もう安心よっ!!」









 ――なぜか○イナ立ちと呼ばれるポーズをとって高笑いをしているアリス姉がいた。





≪……マスター、すっっごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっっっっっっっく言いにくいんだけど……………………もう、戦闘終わってるみたいだよ?≫

「………え、私の出番は?せっかく新しいおもちゃもあるのに……
 というかジンッ!?そこに居るなんかSっぽい女の子と鎧を着けたどこぞの聖○士みたいな女の子はだれなのかなっ!?お姉さんは説明を要求しますっ!!」








 ……………………とりあえずアリス姉…………空気読めよ。










◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






 ――戦いは、熾烈を究めた。周囲の環境は儂達が戦う前と一変しており、巨大なクレーターや無数の斬撃痕が刻まれている。



 ……ぬかったわ。新たな体を得たばかりとはいえ……まさかこの儂が……ここまで追い詰められるとはな。





「さすがは元破壊大帝と言うべきかな……?プライマスから力を授かったとはいえ、プラネットフォースの力を宿した私と互角に渡り合うとは……いやはや、カオスプライム同様にこれからが実に楽しみだ……あなた方が、この私の遊技盤の上でどう動いてくれるのかね……」

「……ふざけるな……これ以上、貴様の思い通りになどさせんわぁっ!!
  フォースチップ、イグニッション!!」


 儂の叫びに応えるように――天からデストロンの紋章が刻まれたフォースチップが現われると、それは儂の胸部に埋め込まれたクリスタルの奥に備えられた専用スロットに飛び込んでいく。

 そして、全身の装甲が展開し放熱板が露出すると、神々しい水色と禍々しい紫色の輝きが右腕に装備された融合カノン砲を包みこみ、融合カノン砲が展開し必殺の一撃を放つ大勢を整える。





「消し飛べ――カタストロフィーノヴァッ!!」



 咆哮と共に解き放たれた奔流は、大地を抉りながらまっすぐダークコマンダーへと向かっていき……その姿を飲み込んだ。

 そして光が収まると……そこには抉られた大地しかなく、ダークコマンダーの姿は一欠片すらも残っていなかった。
















 ――いや、残るはずもない。儂の攻撃が当たる寸前、何者かがこちらへ転移してくるのを確認した……逃げられたという事か。













「……どこまでもこけにしおって……」





 ――まぁいい。 今の儂がどの程度の力を持っているか は分かった……後は、奴らの計画を止める為にどうするばいいか……その手段のみ。












「どうやら、戦いは終わったようだな……」





 ――さて、あの小僧と儂の最高の部下の顔でも見に行くとでもするか。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆












「……申し訳ありません、ダークコマンダー様……勝手な真似をしてしまいました。」

「いや、構わんさ……あの状況でお前が来なければ、いずれ私の方が敗北していた……」




 ――やはり、ギガンティックテクターを用いなくてはプラネットフォースの力を完全に制御する事は不可能か……つくづく、マスターメガトロンが規格外だという事を思い知らされる。



「……それで、その身体の使い心地はどうだ ナビ子?

「言語機能が変化するのには戸惑いましたが、その他の機能に支障はありません。そして、ご報告なのですが……ファイバード達は洗脳が解除され、奪還されてしまったようです。」

「そうか……まぁいい、奴らは戦力が整っていない段階のつなぎでしかない……
 それに、ブラックアラクニアの腕を疑う訳ではないが、ふとした事で洗脳が解除されてスパイの真似事をされても困るからな……今はまだ、 “彼” の事を知られる訳にはいかない。」





 ――予定外の役者がどんどん遊技盤にそろってはいるが……こちらもまだ手札は残っている。






 さて……これからが、実に楽しみだ。“君”もそう思うだろう?







――そうですね。まだ調整の終わっていないこの体が少しだけもどかしく思えます。




 ……“ 遺伝子強化人間 マトリクス・ブースター ”と“ 霊子生命体 ソウル・ファクター ”の相性が思った以上に良すぎたのでね……君の調整は念入りに行わなくてはならないのだよ。





 まぁ、心配しないでくれ。もうしばらくしたら君が活躍する機会も増えるだろう……今は、その時に備えて力を蓄えてくれ。











 ―“ Χ カイ ”―







◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




――数ヵ月後――










 ……やれやれ、ここに来るのも久しぶりだよなぁ……なんだか、懐かしく思えてくるぜ。



≪確かに。ここ最近はずっと惑星ガイアに居たからなぁ……≫

「ここがミッドチルダか……なんか、あんまり僕達が住んでいた所と変わらないかな?」

「でも、ここには“魔法”があんだろ?……まぁ、ぶっちゃけどこの科学だよって感じだけど。」

「……おい、いつまでペチャクチャと喋ってる?さっさと行くぞ。」

「そうね……面倒な事はさっさと終えるとしましょう。そして、特に問題にも関わらずにのんびり過ごしたいわ。」




 ――おっと、そうだった。レリスさんに頼まれた事もあるしな……それじゃ、行くとしますか。





















 ―― 親友 ヤスフミ 姉貴分 はやて姉 達と 身内 ジュンイチさん が居るあの場所…… 機動六課 へ。






























































































第一部、完っ!!


















≪……言っておくが、まだまだ続くぞ?≫

















次回……予告っ?


ジン「……なにこの打ち切りフラグ。伏線投げっぱなしなんですけどっ!?」

バルゴラ≪大丈夫だマスター……多分、回収されるからな。≫

ジン「多分ってなにっ!?」

アルテミス「という訳で、次回は私達の出番ねっ!!」

ムーン「ちゃんと特別ゲストも呼ぶから、楽しみにするムーン!!」

ジン「え、マジッ!?」


番外編「なぜなにアルテミス、りたぁ〜んずっ!!〜あの頃、こんな事がありました〜」






◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




あとがき

祝、第一部完っ!!








……ごめんなさい。なんか色々フラグになりそうな事をすっとばしました。

いや、 色々理由はあるんですが……とりあえず惑星ガイアの出来事を終わらせて早々にフェードアウトしていったメンバーに焦点を当てたかったので、無理やりながら終わらせる事にしました。

大丈夫です。これから番外編という形でドタバタコメディが始まる予定ですから……


ちなみに第二部ですが……できればとま守(コン)とのコラボという形で始めたいですねぇ……?


という訳でモリビトさん、ネタふりよろしくお願いします(マテ


それでは、今回はこの辺で失礼します。





































































(嘘)予告


 


 


『AS』シリーズ


NEXT PROJECT



 


「よぉ、久しぶりだなヤスフミッ!!」


 


SPECIAL THANKS


モリビト28号

(敬称略)


 


「……で、正直に答えてもらおうか……



 


 そこのお嬢さんはどこのどなた?まさか、ジンの恋人とは言わないよね?」


 


――“古き鉄”と――



 


「……そう思うんなら、まずお前の義妹を止めろよ。

 あいつと母さんが暴走するから、鷲悟がけっこう大変な目にあってるんだが?」


 


――“黒き暴君”、参戦――



 


「……貴様が、かつて“この世界の破壊大帝”だった者か……なるほどなるほど、そう呼ばれるに相応しい力は秘めているようだな?」



「…………何者だ貴様?」


 


――二つの物語が交差し、新たな物語の始まりを告げる――


 


 



 


『とある魔導師と守護者と機動六課の日常』

×

『Another strikerS』


 


 


Xross Story


 



「……それじゃあ、やるとするかっ!!」


「フッ……貴様こそ、遅れるなよっ!!」


 


―― 覚醒 めざ めろ、新たな絆っ!!















……とまぁ、図々しいですがモリビトさんにムチャ振りをしておきますか(ニヤリ)







管理人感想

 DarkMoonNightさんからいただきました!

 なんかムチャぶりされてしまった!?
 しかしコラボという企画に心惹かれるのもまた事実。さて、どうするか……

 

 つか、今回までの話が『とまコン』第1クールの舞台裏で、ラストでジン達がミッドにやってきたのがその数ヵ月後……

 一歩間違うと本家『とまと』でいうところのファーストシーズンどころか『電王』クロスすら通り過ぎかねないタイミングだ(苦笑)。

 

 

 

 ………………そしてやっぱりレヴィアタンについてはツッコみません。えぇ、ツッコみませんとも(ガタガタブルブル)。