16話『休暇の裏側……そして、芽生える想い?』







 ……みにゃさんこんにちは。久しぶりに登場した、プレダコンズ強襲戦闘隊長アサルトジャガー様だにゃ。


 今、私が何(にゃに)をしているにょかというと……ダークコマンダー様に預けられたビーストファングにょ連中を引きつれて、スカリエッティにょラボから回収したガジェットプラントにょ移送作業をおこにゃっているんだにゃ。




「……おい、その聞き取りにくい発音はどうにかならんのか?正直イライラするんだが。」

「我慢してもらうしかにゃいんだにゃ。私だって、この言語機能(げんごきにょう)にょバグを直(にゃお)そうと苦労したんだにゃ。」

「……分かった、分かったからもうしゃべるな。」



 ……ちにゃみに、今私としゃべっていたにょはボーンレックスという真っ赤にゃ体と巨大にゃ剣がチャームポイントにゃTFだにゃ。

 ビーストファングはガリューン率いる『ウェイブニャイト(ナイト)』とブライオン率いる『ガンドボーグ』にょ2大勢力に分かれており、ボーンレックスはガンドボーグにょナンバー2だにゃ。

 別にガリューンとブライオンにょ中が悪いという訳ではにゃく、元々別チームとして動いていた2組が1つにょ傭兵団ににゃっただけにゃので、そにょにゃごりともいえるにゃ。



 ……まぁ、今はそろってダークコマンダー様にょしもべにゃんだがにゃ?



「……ギンザン、そっちの状況はどうだ?」

『順調でさぁボーンレックスの旦那。けど、そちらに高速で接近する機体がありますぜ?』

「こちらは俺たちでどうにかする。お前たちは施設の移動に集中しろ。」

『がってんでぇっ!!』


 こらこら、私を無視して話(はにゃし)を進めにゃいでほしいにゃ?


「ウチの連中は バカが多い からな……貴様の発音だと混乱して作業が進まなくなるぞ。」


 ……お前も、苦労してるんだにゃ。


「まぁな……っと、そろそろ敵が来るぞ。」


 そんにゃかんじでボーンレックスが空を見上げると、上空からシャトル的にゃ形状をした機体が接近してきたにゃ。




























「ヘッド、オン!」


 そにょ矢先、機体から飛び出してきた人間っぽいにゃにかにょ叫びがあたりに響き渡ると、人間っぽいにゃにかはロボットにょ頭部に変形したにゃ。




「ティレイスタ、トランスフォーム!」



 そにょ言葉と共に、機体も変形開始したにょにゃ。



 まず、機首、船体後部に装備されているブースターユニット、後部にある尾翼がそれぞれ分離。船体中部にょ後ろ半分が90度開き、付け根が船体中部の前半分にょ両サイドに固定される。

 続いて船体後部をまるごとカバーしていた部分と内部(にゃいぶ)に隠されていた腕部が90度倒れ、両肩と両腕、そして両肩から下に伸(にょ)びる翼ににゃるにゃ。

 船体中部に隠されていたエンジンユニットに、先ほど分離したブースターユニットが表と裏を反転させ、分割して連結。

 ブースターユニットが変形してヒザから下を作り、エンジンユニットが腰と太ももを構成する下半身となる。

 下半身にょ完成と同時に両腕も下にスライド、二の腕と拳が露出する。船体前 部が表と裏とで分割して倒れ、胸部と背中をそれぞれカバーするにゃ。

 そして、さっきにょ頭部が分割によって露出したジョイントに合体して変形完了。


 機首パーツが左右に分割、内臓(にゃいぞう)されていた柄を展開して連結、更にそれぞれにょ先端部に尾翼が合体し、柄にょ前と後ろにょ両方に刃を持つツインランサー風の固有武装とにゃると……そにょ柄を掴み、高らかに雄たけびを上げるにゃ。





「レイスカイザー、ミッションスタート!!」





「…………おい、なんで今攻撃しないであいつの変形プロセスを解説したんだ?」


 ボーンレックス、お約束というもにょは守らにゃいといけにゃいもんだにゃ。それに、描写を省くと 読者にょ みにゃさんにご迷惑だにゃ。









 それはそうと……やれやれ、またお前かにゃ?いい加減、こっちにょ邪魔をしにゃいんでほしいんだがにゃあ……




「いや、それはこっちのセリフなんだけどっ!?
 だいたい、なんでこっちが配達をしている地域に限ってガジェットやらクローンTFやらのプラントがあるのさっ!?」



「そっちがどんにゃ展開ににゃるかまだ分かってにゃいにょに、ゲスト参戦してくるお前に言われたくにゃいにゃ。」


「それ、君らんとこの作者に言うべきだよねっ!?

 『ユニクロンのプラネットフォースとチップスクウェアは吹き飛んでるはず。万が一にも復活させたところで、死亡フラグ確定』とかみたいなこと言ってたのに実はチートな輩や主人公のパワーアップアイテムになってたり、
 『自分自身で生み出したヘッドマスターチックな頭脳細胞』が実はそっちのボスだったりとか『あ、リンクできそうだな〜』みたいな軽い気持ちで(執筆時点では)許可も取らずにゲスト参戦させられるこっちの身にもなってっ!?」



「……『ゲスト参戦』だとか、『作者』だとか……いったい、何の話だ?」


 ボーンレックスは気にする必要にゃいにゃ。というか、メタ発言にょ嵐だし……あと、まだ断言させてないことをニェタバレすんにゃ。


「と・に・か・くっ!! ……お前らがよからぬことを企んでるのは確かだろうから、盛大に邪魔させてもらうよっ!!」




 そう叫ぶと、レイスカイザーと名乗(にゃにょ)ったTFは……そにょツインランサーを掲げてこちらへと突撃してきたんだにゃ。










 相変わらず、喧嘩っ早いやつだにゃあ……それじゃ、迎撃するにゃ。








◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆








「……えっと、ヒートロディマス隊長。」

「どうかしたかね、アレクサ?」

「やはり、陸路からでは少々目立ちすぎると思うのですが……」

「……致し方あるまい。我々の中で飛行できるのは司令官だけなのだからな。」



 私たちは今、ローリたちがお世話になっている機動六課の隊舎へと向かっている。

 ミッドチルダの外交問題を引き受けているザラックコンボイの計らいによって、研修中の親善交流部隊と招待組の視察を先に行えたのはいいのだが……やはり、驚きに包まれた人々の顔が眼に入る。



 まぁ、オレンジとメタリックブルーの装甲を備えたバトル タンク(……にしては、少々本来のパーツが目立っているのだけれども)とファイヤーパターンが入った上に巨大なコンテナを牽引するトレーラーワゴンが街中を走っていれば、目立つのも無理はないだろう。

 ……うん、恥ずかしくて顔から火がでそうなのよホント。


「他にもやり方があったとは思うんですが……」

「まぁ、もうしばらくの辛抱だ。そろそろ六課隊舎に到着する頃だからな……」


 ヒートロディマス隊長がそういうと共に、窓から機動六課の隊舎が見えてくる。ローリたちは、元気にしているかしら……






「………………あ。」




 そこまで考えた所で、私は重要な事実を忘れていたことに気がついた。




「司令官……すごく重大なことに気がついたのですが。」

『どうしたアレクサ君?バナナなら既に確保してあるぞ。』

「いえ、バナナはどうでもいいです。」


 というか、どこにバナナを所持しているんですか……っと、そうじゃないそうじゃない。






















「…………司令官は、ヒューマンフォームをお持ちですか?
 隊舎の大きさから判断すると、司令官の体では中へ入ることは難しそうなのですが…………」


『……………………あ。』

「そういえば、私も準備するのを忘れていたな。」

「隊長もなんですかっ!?」





 えっと…………こういう時、どうすればいいのっ!?




『大丈夫だ、問題ないぞアレクサ君。』

「どうしようもないからって、ネタに走らないでくださいっ!?」









とある魔導師と機動六課の日常×魔法少女リリカルなのは〜Master strikerS〜




とある魔導師と守護者と機動六課の日常・外典



Another strikerS












16話『休暇の裏側……そして、芽生える想い?』








◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆







 ……うん、暇だ。


≪マスター、いきなり何を言い出すのかな?≫

「いや、暇なもんは暇なんだからしょうがないでしょ?完成したバルゴラはジンのところに送っちゃったしさ」

≪うん、確かに送ったね。
 ジンが休暇だからってわざわざ第97管理外世界に来て 宅配便で 送っちゃうほどの徹底ぶりに、涙が出そうだったよ。≫

「まぁ、バルゴラもノリノリだったからい〜んじゃない?」



 ま、そんな訳で私は第97管理外世界……地球の日本に来て、のんびりぶらぶらと探索中な訳なのです。



 え、移動手段?そんなの、姉貴の家(今はジンの家だけど)にあるハインラッド製(非公式)トランスポーターを使ったに決まってるでしょ?

 いや、あれ使うと余計な手続きいらずに第97管理外世界に行けるから便利なのよねぇ……ジンはもっぱら惑星ガイア行きにしか使ってないけどもさ。



 なにせ、(一応)神様の眷属がプレゼントしてくれたものなんだもの……使い倒さなきゃ損でしょ?



≪そういう意味では、マスターの方がジンよりもトランスポーターを使いこなしてるよね……おもに悪い意味で。≫




 あーあー、きこえなーい。

 さて……翠屋ってお店のシュークリームがおいしいってラ イラたちから聞いてたから、それを食べに行くとしましょうか?






◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






「……あの、ベクターメガトロンさん?」

「なんだ、小娘。」

「小娘じゃなく、高町なのはです!!」


 ……儂が訓練場へと向かおうとすると、 小童 こわっぱ たちを鍛えてる白い小娘が突如として儂に声をかけてきた。


「用件をさっさといえ。儂とてこう見えて忙しいのだぞ?それに、 小童 こわっぱ たちを見てなくてよいのか?」

「だからこそです!!……今はスバルたちが訓練を行っているのですが、いったいなにをするつもりですか?」

「心配するな、 小童 こわっぱ 共には手を出さんし、訓練が終わるまでは待つつもりだ。
 柾木ジュンイチとの戦では不覚にもズタボロにされてしまったからな、己を鍛え直すためにビッグコンボイと手合わせを…………なんだ、その目は?」

「いや、思ったよりも真面目な理由だったので……」


 ……ふん、失礼な奴だ。儂が戦闘狂の類とでも思ったか?


「いや、自分が初日にマスターコンボイさんにしたことを思い出してくださいっ!?」

「あれは特例だ。
 かつては儂も“破壊大帝”を名乗っていたからな……後継者である者の腕を見極めて何が悪い。」

「え?それはどういう……」



 ――ちっ、儂としたことがしゃべりすぎたか。


「……こちらのことだ。それで、貴様の用件は終わりか?」

「は、はい……引き止めてしまってスイマセンでした……それでは、一緒に訓練場に行きましょうか。」

「……勝手にしろ。」



 そして儂は、小娘と共に訓練場へと向かうのだった。

















 ――まぁ、ビッグコンボイとの手合わせはなかなか楽しめたとだけ言っておこうか。





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆











「どうするつもりよ!?

 あれだけキメて登場してきたんだから、何か手はあるんでしょうね!?」




「オレにはないっ!」



「はぁっ!? 考えなしに飛び込んできたっての!?」



「仕方ないだろ! 考えてたらやられてたんだぞ、お前っ!」







 まぁ……安心しろ。







 言ったろ?  “オレには” 手はないってさ。








「なずな、こっちだっ!」



「え――きゃあっ!?」







 説明している時間はない。なずなを引き寄せ、レオーを使ってのジャンプでその場を離れて――
















「エナジー、ヴォルテクス!」



「ゼロブラック――Fire!」















 オレ達を狙って集まってきた河童なんて、 マップ兵器 の格好の的でしかない。マスターコン ボイとジュンイチさんの同時砲撃で、あっという間に薙ぎ払われた。








「よくやった、ジン!

 オトリをやらせたら世界一!」



「ンな実績ないですからね!?」







 マスターコンボイと二人でやってきたジュンイチさんにとりあえずツッコんで――
















「もう大丈夫だから、離れなさいよっ!」



「ぶっ!?」
















 なずなに殴られた。しかもアゴを思いっきり。









 みぃ、ジンもフラグ乱立なのですか?これは、すっごく面白そうなのです♪








 ……うん、1人で猫かぶってるのもむなしいからやめておくかしら。本来の私のキャラはミステリアスなクールビューティーなんだし。



 あぁ、読者の皆さんには説明してなかったわね。私たち“ 霊子生命体 ソウル・ファクター ”はパートナーとの感覚共有が任意でできるのよ。

 ジンの記憶を読んでティーセットを持ち込んだり、隠しておきたいエロ本なんかの場所を知ってるのはその応用ね。
 まぁ、ほとんどイリアスと一緒にいるクレアや、“ 霊子生命体 ソウル・ファクター ”と分子レベルで融合しているレヴィアタンたちは特に使う必要がないから気にしてないしね……



 それに私が積極的に使ってる理由は、 ジンをからかうためのネタ集め にすぎないわ。あとは、見てて面白いからね。


 けれど……また面倒なことに巻き込まれてるわね彼らは。さっさと解決してもらわないと、私が温泉楽しめないじゃないのよ……




「ヴェルヌス、こんな所で何をしている?」

「……みぃ、見てわからないですか?チェスの棋譜を解いていたのですよ。」

「だったら、ちゃんと椅子とテーブルがある場所でやればいいだろう?なんで自販機の上にいるんだ…… ネコか貴様は?」



 そんなことを考えながらチェスの駒を動かしていると、たまたま通りがかったカオスプライムが額を抑えながらそんなことを私に問いかけてくる。


「こういった場所の方が、落ち着いていろいろ考えられるのですよ。にぱ〜♪」

「……前から思ってたが、貴様のその語尾や恰好はどうにかならんのか?というか、どこでそんなのを覚えてきた。」

「あぁ、これですか?
 プレダコンズで実験台になってた頃に、タランスが 研究と称してプレイしていた ひ○らしやうみ○こというゲームを参考にした――って、どうしました?」

「………………いや、天才となんとかは紙一重という格言を思い知らされただけだ。」



 まぁ、それには同感するわ。タランスの奴、ほんと自分の趣味や欲望を丸出しだもの。





「あ、居た居た……カオスプライム、ちょっといいですか?」

「む、どうしたエアラザー?」



 すると、通路の向こうからエアラザーが歩いてくる……ふむふむ、何か面白そうな気配がするわね。















「実は、プライマルコンボイたちが惑星ガイアから抜き打ちの視察に来 たんですよ。
 なので、引率の代表となっているカオスプライムにも顔を出してほしいとアレクサさんが――って、カオスプライム!?」

「俺は用事ができたから、適当にクレアあたりでも代理にしておけっ!!」



 ……アレクサという名が出てきた瞬間、カオスプライムはエアラザーが止める間もなく脱兎のごとく逃げ出した。


 フフフ……そうは問屋が卸さないわよ?こんな面白そうなこと、逃してなるものですか!!



「―― 暗黒の聖骸布 ダーク・バインド

「ぬおっ!?」



 私が指を鳴らすのと同時に、カオスプライムの足元に突如として現れた影が布のように伸びて、カオスプライムの体を縛り上げる。

 そして、バランスを崩したカオスプライムはというと――無様に、床へと転がった。


「こ、これは……ヴェルヌス、貴様の仕業かっ!?」

「にぱ〜♪逃げちゃ駄目なのですよカオスプライム♪」



 ――さすがは、ユニクロンのプラネットフォースというべきかしら?まさか、ダークマターの生成までできるようになるとは思わなかったわ。


 ……虚数空間への干渉に、ダークマターの生成+操作、我ながらチートっぷりにも程があるわね。まぁ、敵側にそれ以上のチートがいるのだから仕方ないのだけれど。



「それじゃエアラザー、一緒に挨拶しに行くのです♪」

「え、えぇ……でも、ヴェルヌス?どうして自販機の上に…………うん、聞かれたくないのはわかったからそのウルウルした目はやめて?」




 こうして、私とエアラザーは身動きの取れないカオスプライムをつれて(ダークマターって便利よね。何でもアリな意味で)プライマルコンボイたちの元へと向かうのでした、まる。









 そういえば、ハルピュイアが朝早くに出かけたんだけど……何か、あったのかしらね?







◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






「ウヒャヒャヒャヒャ、元気っすかぁハルピュイア?」

「あぁ、おかげさまでね……それで、何の用だタランス?」

「ありゃりゃ、ずいぶん嫌われたもんっすねぇ……そんなんじゃ、せっかくの美人が台無しっすよ?」

「当然だ、貴様ほど胡散臭い奴がどこにいる?」



 ――ミッドチルダの廃棄都市部。その一角にある広場に呼び出された私は、呼び出した本人……タランスに対しそう言葉を投げかけた。

 何かの罠かとも思ったが……六課の方々に迷惑をかける訳にもいかないので、素直に呼び出されることにしたというわけだ。



「……あたちより胡散臭い奴なんてゴロゴロしてるっすよ。たとえば、うちのリーダーとか?」

「それには同意するが、堂々と自分の上司を批判するな」

「相変わらず、委員長タイプっすねぇ……まぁ、そんなことはどうでもいいっす。今日は、ハルピュイアちゃんにプレゼントをもってきたっすよ!!」




 ――私に、プレゼントだと?



「ふっふっふ、みて驚かないでほしいっすよ…… それでは、いっつしょーたいむ!!」


 次の瞬間、タランスの背後に突如としてコンテナが現れ……それが音を立てて展開されていく。




 その中から現れたのは……白とメタリックグリーンの装甲を備えた、グリフォンのよ うな機体。

 こ、こいつは――








「そうっす!!これこそが、ハルピュイアちゃんのために作られた専用トランステクター……ファントムビークっす!!」




 ――そう、それはダークコマンダー……様が私のために用意してくれた、専用のトランステクター。

 私の能力を最大限に活かすために、調整を重ねていた結果投入が遅れていたのだが……それが、なぜここにあるっ!?




「ちなみに、ダークコマンダー様からの伝言っす。
 『この力で、ジン・フレイホーク君を守ってやれ。彼は私の計画に必要不可欠な存在となったのだからな……』とのことっす。まぁ――」




 次の瞬間、私の周囲にシャークトロンや量産型TFのナイトイーグルとバスタークローが展開される……やはり、罠だったか。



「……ただ渡して終わりってのもつまらないっすから、盛大に暴れちゃって結構っすよ?ついでに、六課の連中も呼んでくれて構わないっす。」

「なるほど、何はどうあれ自分の作品の出来を知りたいという訳か……いいだろう、その話に乗ってやる!!」



 ダークコマンダー……様が何を考えているのかは知らんが――私の帰る場所はもう、プレダコンズではない。


 クレアにイリアス、レヴィアタン……メイルやライラ、カオスプライムにベクター目がトロン、ガイア・サイバトロンのみんな……








 ……そして、ジンのいる場所。そこが、今の私の帰る場所だ。

 だからこそ、それを壊そうとする奴は……許す訳にはいかないっ!!









「ファントムビーク……私に、力を貸せっ!!」

「のほぉっ!?」




 私の声に答え、瞳を輝かせたファントムビークがタランスを弾き飛ばしこちらへと接近してくる。同時に鎧を身に纏った私は地面を蹴ってファントムビークの背に乗り、ナイトイーグルを蹴散らして大空へと舞い上がる。




「ゴッド、オン!!」




 その言葉と共に、私の体が光に包まれてファントムビークに溶け込んでいく。そして、ファントムビークが高らかに咆哮すると、変形を開始する。

 胴体が展開されると、前脚が脚部、尾が腰アーマー、後脚が胸部アーマーを形成。そして、内部に格納されていた腕部が露出すると、胸部のクリスタルとビーストモードの頭部が肩アーマーへと変わる。

 最後に、胸部から頭部が展開されると、ウィングの一部が分離・変形し片刃のブレードへと変わる。それを両手に持ち、天に掲げて振り下ろすと――晴天にも関わらず雷光が降り注ぎ、旋風が巻き起こる。






「降臨!!ファントム、ブレイザァァッッ!!」





(17話に続く)




































次回予告っ!







ジン「……ぐ、ぐへぇ……」

なずな「ん、どうかした?」

ジン「いや、急に魔力が吸い上げられ……がふっ」

なずな「ちょ、ちょっとっ!?!?いきなり倒れられても困るんだけどっ!?」

恭文「……マスターコンボイ、あれどうしよっか?」

マスターコンボイ「知らん。というより、俺たちがここに出ても次回予告なぞできんぞ?」

ジュンイチ 「まぁ、俺らは本編で活躍すりゃいいんじゃね?」

イクト「……今回のお前はコメディ側だがな?」

いぶき「それで、ご飯はどこや?」




17話「休暇の裏側……そして、芽生える想い?-U-」
































あとがき

あれ、おかしいな……本当なら、アレクサとカオスプライムのデートを入れる予定だったのに、微妙にシリアス化してきたぞ?

どうしてこうなったし……まぁ、BWシリーズのコンボイ勢揃いができそうなので問題ないか?

それと、今回は放浪人テンクウ様からキャラをお借りしています。なんと使い勝手のいいことか……放浪人テンクウ様、使用許可を出していただきありがとうございました。

それでは、今回はこの辺で……



管理人感想

 DarkMoonNightさんからいただきました!

 相変わらず、な行の発音のおかしいアサルトジャガー。周りもなかなかにイラついているようで。

 そしてハルピュイアには待望のトランステクターが……あれ? 誰かの砲撃魔法にそんな名前が……

 最後に、いぶきとなずな。イメージ&予告限定とはいえ『外典』出演おめでとう……トラルー客演の祝辞はテンクウさんに譲りますです、はい。