レルネ「さぁ参りますよ。本日の"レギュラーメンバーのドコナニ"のコーナーのお時間です」


 プロト《いよいよ"アレス"開幕、このコーナーの本領発揮です。

     皆様、それぞれの場所でキーコードを賭けてバトル勃発ですね》


 レルネ「では、前回の主だった動きは以下の通りでございます!」










 1:次元世界規模の総合大会"アレス"が遂に開幕。

   参加メンバーが次元世界"デルポイ"に集結し、予選大会に身を投じる。




 2:予選開始早々にトラルー率いるチーム・ストゥルムが超速攻で最初のキーコードを手に入れ、

   2つ目のキーコードを賭けてシグナムとヴィータのチーム・ヴァンゼンと戦闘開始。




 3:恭文率いるチーム・アルトの前に、デビル三銃士によって洗脳されたアレックスとポラリスが現れ、

   強制的にダークバトルに突入してしまう。




 4:一方で、ビッグコンボイたちお留守番組は、特命査察に来ていたシュルツからレアスキルホルダー乱獲事件の詳細を知る。




 5:セイン率いるチーム・フリゲートベータは入り組んだ遺跡エリアで立ち往生。




 6:アリシア率いるチーム・スプリームは、スタート地点として飛ばされた密林エリアのジャッジカプセルに陣取り、

   遭遇したチーム・ボンバーズと戦闘開始。




 7:アストラル率いるチーム・メルクリウスは、古代次元犯罪者のバルケル・バロードのチームと戦闘。

   圧倒的な実力差でこれを粉砕、乱入したダークジャッジマンもユーリプテルスの荷電粒子砲で消し飛ばす。




 8:シグナルランサー率いるチーム・ハイウェイズは、バラン率いるチーム・ドバンと遭遇。

   そのままバトル開始。




 9:フェイト率いるチーム・ライトニングは既に1つ目のキーコードを確保。

   2つ目のキーコードを求め、移動開始。




 10:なのは率いるチーム・スターズは、チーム・フライヤーを相手にバトル開始。

   先制攻撃は決まるも、戦況は振り出しに。




 11:ロードナックルらチーム・GLXは、チーム・パルサーズとバトル開始。




 12:ひよりたちチーム・グラップルは、12体のインビットと遭遇。問答無用でダークバトルへ。

   インビットはエリュマントスの差し金。




 13:はやて率いるチーム・シュベルトは、ワナのラッシュを受けても猛然と走り抜けるパスナを目撃。





 14:こなた率いるチーム・カイザーズ、既にキーコードを1つ持つオーディーン率いるチーム・タイニーは、

   ダークバトルを避ける為ルートを厳選して移動中。





 15:スターとカナヤゴのチーム・グランツは、ダークハウンド率いるチーム・ビシディアンと交戦中。

   そこへノーザンがエキサイト中のチーム・フォレスが接近。





 16:小悪魔王率いるチーム・スサノオは、予選開始ギリギリで合流したスクナの活躍もあり1勝。

   キーコードを確保する。






















 プロト《かなり長くなりましたが、それだけ広範囲で展開しているのだと理解してくだされば》


 レルネ「あぁーっ!?」


 プロト《いかがなさいました?どうせ出番なんt》


 レルネ「せっかくクレアさんの為に再設計したパンドラが、クレアさんのチームに入ってない!!」


 プロト《……あ》










































































 

「とある魔導師と守護者と機動六課の日常」異聞録






「とある旅人の気まぐれな日常」






第28話:封じられし箱 〜アレス戦線、陰アリ〜












































































 <ATTACK-FUNCTION GROUND WAVE.>













 地面に水平に武器を叩きつけ、薙ぎ払うように押し迫る衝撃波を3人それぞれジャンプで回避。


 あのツインランサー風の武器、細かい形状は変わってるけど、ポラリスが元々持ってた武器だよね確か。


 しかもすごい馬鹿力。そーいやトラルーがパワー型だって言ってたっけ。それにしてもやりすぎだけど。


 10代半ばって感じの外観の乙女が、5メートルぐらいある岩を持ち上げてぶん投げるってどんだけだよ。


 ていうかポラリスってあんな技持ってたのね…。模擬戦の機会がほとんどなかったのもあるけど、情報不足に我ながら恥ずかしいよ。



















 《ですから、あれほど仲間の情報収集は怠るな、予習復習を繰り返せと…》


 「ここ一週間僕やリインと一緒に『景気づけだ』とか抜かしてアニメ鑑賞会にしゃれ込もうと言い出したヤツが何言ってる!?」


 《結局乗ったマスターもマスターじゃないですか》


 「うだぁぁぁぁぁっ」






















 頼むから戦闘に集中させてよマジで!


 トラルーから忠告はくらってるんだよ!?「本体の攻撃力と防御力はスバルやなのはさえしのぐから気をつけろ」って!


 そんでもって今現在、その防御力にも手を焼かされてるんだからさ!


 下手に小細工しない分、ガチで攻撃力と防御力がハイレベルなんだから!





















 「って、バカ、恭文、下がりすぎだ!」


 「恭文後ろ!!」


 「えっ」
























 マスターコンボイとリティに二人がかりで警告されたので思わず振りかえる。




















 <ATTACK-FUNCTION FRAME STORM.>


 「ヤバイ、アルト!」


 《チャージ完了です!》


 「鉄騎一閃!!」


















 どうにか魔力付与ができた鉄騎一閃でカウンター…というか相殺狙い。


 ハッキリ言って、向こうの戦力は殆ど読めてないからなぁ…。相殺できればいい方でしょ!


 アレックスのきりもみ回転しながらの火炎斬撃と激突して……爆発!

















 「恭文、下がって!」


 「りょ、りょーかい!」


















 爆発で吹っ飛ばされた僕に警告するのは、専用武器メダジャリバーを構えるリティ。


 とりあえず、反撃任せた!


















 「ブレイクオーバーまでいかなくたって!」


 《トリプル!スキャニングチャージ!!》


 <ATTACK-FUNCTION OOO-BASH.>





















 メダジャリバーにセルメダル3枚、更にスキャナーで刀身にセタッチ。


 両断技の"オーズバッシュ"への流れだ。なるほど、それなら一撃で大ダメージ確定だし、確かアレ空間ごと切り裂くワケだから、


 実質防御力ムシ!



















 「セイヤーッ!!」



















 光り輝くメダジャリバーを横に振りかぶり、一閃!


 これはさすがに効くって。



















 「ゲシュマイディッヒパンツァー」



















 が、放たれた斬撃の光は、前に出たポラリスの眼前で……ていうか、前に突き出した武器の前でぐにゃりと曲がった。


 何アレ!?







 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






 《これでトドメっす!》


 <ATTACK-FUNCTION PHALANX.>














 最後の1体となった敵に、クロス・アインが槍系の技である"ファランクス"を発動。


 5連続の高速突きを3方向から繰り出し、合計15回も強烈な突きを食らった相手はたちまちブレイクオーバー。

















 「バトル、オールオーバー。バトル、オールオーバー。

  ウィナー、チーム・ディメンジャー」


 《オイッス!これで2勝目!》

















 というワケで、めでたくボクらのチームもキーコードをゲット。


 早いところ残り1つも確保して、トラルーたま達に追い付かなければ!


 とはいえ、焦りは禁物。そろそろクロス・アインたちのメンテナンスをしておかないと。


 戦闘中に連戦のダメージで作動不良なんか起こされても困りますからねー。



















 《創主レルネ、第2のキーコードを受信したである!》


 「ご苦労様。メンテナンスするから、いったん集合!」


 《《《イエッサー!!!》》》

















 さて、ひとまずメンテで足止めですかね。


 今回、トランスポーターはディビジョンフリートしかないワケで。


 さすがにヒルメさんの艦を占有するワケにもいかないので、おとなしくメンテに専念しましょう。


 でないとバチが当たりそうですし。





















 「バトル承認!バトル承認!」


 「えーっ!?」


















 そんなー!今メンテしようとしたばかりなのにー!


 3体ともそろそろメンテしないと、いい加減ライフが半分しかなくて心もとないんですよ!


 いったい誰ですか!?こんなメカニックにとってKYなマネをするのは!!























 《……空気が読めなくて悪かったな》























 ……って、え、うそ、マジですか?


 ボク、今幻覚を見てるんでしょうか?



















 なんで……


































































 設計図さえ消滅して開発を凍結した筈の機体が、ここにいるんですかね?








 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






 レルネたちの前に現れた機体、それは、本来はレルネが設計していながら、


 あるトラブルによって設計図は消失、核となるAIユニットまでも行方不明となり、


 開発どころか再設計さえも困難となった為に、企画段階で凍結せざるを得なかった機体である。





 実はこの機体は、現在アストラルと行動を共にするゼノンの原型でありバリエーションである。


 ただし、完成形といえるゼノンの外観とは、いくつかの共通項こそ残しているものの、大きくかけ離れている。


 より力強く、獰猛さをも感じさせるフォルムには、ゼノンには諸事情により搭載できなかった機能も備えられている。









 その名は――







 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆







 《とうとう我々の前に姿を見せましたか、"プロトゼノン"……久しいですね》


 《創主レルネ、プロトゼノンといえば…》


 「データベースから設計図が、ボクの手からAIが、それぞれ消失してしまった機体です。

  本来は、オーディーンと並行して開発する筈だったのですが、何者かのハッキングで設計図はパー。

  おまけにAIユニットまでどっかに消えちゃうし…」


 《まさに私は、"いる筈のない機体"なのだ》












 私からすれば、寧ろそこのメンテに入ろうとしていた3機の方が目新しいものだがな。


 創主レルネに私のことを尋ねる、銃使いとかな。


 まぁ、私の設計図が作られてからはだいぶ時間がたつ。


 覚えている顔……は、本来はいないのだがな。


 メモリー上、私の名を当てたプロトと、我らが創主レルネぐらいだ。


 もっとも、どちらも顔合わせは初だが。














 《……おかしいですね、プロトゼノン、あなたのAIは誰が作ったのですか?

  少なくとも、私のデータバンクに記録されているゼノンのAIの識別周波数と全く違いますが》


 「マジですか」


 《……さすが、と言っておこうか》















 そう、私のAIはゼノンではない。全く違う、完全新規製作だ。


 というより、本来のゼノンのAIは既に違う者の手にわたって、完成形になっている。


 チーム・メルクリウス。その中核であろうアストラルが、今のゼノンのマスターだと思っていいだろう。


 彼の能力からするに、ハッキングの犯人も彼だと思う。















 《ハッキング犯の心当たりを教えてくれて感謝しますよ。

  ついでにもうひとつ。あなた……ビシディアンについてどれほど知っていますか?》


 「なんでそこで宇宙海賊の名前が?」



















 プロトからのさらなる問いに、創主レルネの目は既に点だ。


 まぁ、オタクキャラの割に急展開に慣れていないとは思っていたが、本当についていけてないな。















 《私が独自に見つけた情報が正しければ、プロトゼノンは現在……》







































 《宇宙義賊集団ビシディアンに加担している可能性があります》









 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆







 「くらえっ!」




 <ATTACK-FUNCTION SPREAD SHOT.>













 Gサイフォスが左手と同化したドッズバスターを連射してくる。


 ここはプロテクトウォールで防御してもいいんだが……














 「スター、下がれ!」


 「あぁ!」















 ここはカナヤゴに任せて素直に後退。同時にルディンを使ってのジャックエッジとダークハウンドへの牽制射撃も忘れない。


 元より高機動をウリにしてる海賊さんが相手だ。大振りになるハンマーより連射がきくライフルモードの方が戦いやすいってもんだ。


 実はレルネに総合的にバージョンアップしてもらってたりするんだけどな。
















 「その程度の攻撃が……やすやすと通ると思うな!!」


 「でぇぇっ!?」




 《おぉーっと!カナヤゴ選手、地面への強烈な拳の一撃で衝撃波を起こし、スプレッドショットをかき消したぁ!!》

















 カナヤゴにかかればこの通り。拳一発でどーにでもなるんだから凄いよな。オレも見習いたいな、あの威力は。


 射程距離が長い代わりに単発威力は回転力任せなのが泣き所なんだ。パワーにはそこそこ自信あるけどなー。


 まぁ、現実は時に厳しいってことで。


 あと、このフィールドの実況はミソギってヤツが兼任してる。それでよく監視が行き届くなアーツバトル連盟。


 衝撃波でGサイフォスが驚愕に満ちた声あげながら吹っ飛んでいったが、別に気にしない。

















 「キャプテン!こうなりゃ同時攻撃で!」


 「……いいだろう!」

















 おっと、どーやら向こうさんは同時攻撃に出る気だが…ここはオレがひと肌脱がなきゃダメだろ。


 そんでもって、こーゆーときの為のハンマーモードでもあるワケだしな。


 カナヤゴ、ここは任せてもらうぜ?

















 「あぁ、その内に追撃させてもらうとしよう」



















 Gサイフォスが吹っ飛んでった方向へカナヤゴが動くのを尻目に、ハンマーモードのルディンを構える。


 ただし、突き出すというより待ち構えるって感じだ。ヘッドを地面に下ろして、敵が来ればアッパーのように殴り飛ばす感じの。


 (おそらくどっかの副隊長にはできそうにない)受け身のようにも見える構えだが、これでいい。


















 『フォースチップ、イグニッション!』













 オレ、ダークハウンド、ジャックエッジ、3人分の声がフィールドに響く。
















 「いくぞ!!」




 <ATTACK-FUNCTION SHIRK BLAST.>






 「アイアイサー!!」




 <ATTACK-FUNCTION HYPER ENERGY BOMB.>







 「受けて立つ!!」




 <ATTACK-FUNCTION BRAZING LAYZER.>





















 ダークハウンドが右手のドッズランサーからサメのような衝撃波を、


 ジャックエッジが右手のドッズライフルから圧縮エネルギー弾を放ち、


 オレはそれを真っ向から迎え撃つ形で、地面を叩き割って衝撃波を飛ばした。







 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






 「部隊長さんには悪いが、まぁこれも宿命だったってことで」


 「勝負の世界って、残酷なんだねぇ」


 「本気で戦場生活が長かった兄貴が言うと、説得力あるっすなぁ」

















 キーコードはこれで2つ、あと1勝でゴール地点がわかる。


 もちろん、ゴール地点さえわかればそこへ一直線。


 よほど気まぐれなダークジャッジマンに鉢合わせない限り、ジャッジカプセルは完全無視。


 3つ揃った時点で、戦う理由は消滅するからねー。


















 「むふー、これでみんな撃墜数確保だもんねっ」


 「姐さんもお見事でしたよ!」



















 お互いに賛辞の言葉を贈りあうイテンとマキト。うん、この二人の実力、舐められたモンじゃない。


 イテンは古くからそんな感じを持っていたけど、マキトはさすがってところか。


 あの塚原卜伝と関わりがあるだけに、剣術の腕は抜群。あのジャンボな鰹節を何の苦も無く振り回すパワーも見過ごせない。


 カリーシュダイブを駆使してのトリッキーな攻撃を得意とするイテンも頼もしいけど、


 小細工一切なしの真っ向勝負で相手を切り捨てる、ある意味で最も刀使いらしい戦いぶりは見てて気持ちがいい。













 なお、結局シグナムはカリーシュダイブを繰り返すイテンをとらえきれず、


 足をやられて動きが鈍ったところにブレイドツイスターで突撃されてご臨終です。お疲れ様です。


 これで副隊長コンビの本戦出場権は消滅。ご愁傷様。





















 《マスター、ここから南東のエリアに向かいましょう。

  ジャッジカプセルの数も少なくありませんし、ライバルチームと過剰な接敵をする可能性は低いかと》


 「…………いや、東にいく」


 《東側はライバルチームもジャッジカプセルも少ないですよ?かなり外れの水辺ですし》


 「南東には、ジュンイチが潜伏してる。どうせあのチームに脱落者はいないだろうし、

  イテンたちを信用しないワケじゃないけど、さすがに1対3の構図にされたくないし」


















 ジュンイチを相手に生き残れるメンバーというのは、非常に限られる。


 それこそ、模擬戦なら身内だからこそ徹底的にボコりにくるからね、あんの妖怪出しゃばりチートは。


 イテンは一度撃墜されたからなぁ…。マキトとの対戦はまだないから未知数だけど、厳しいことには変わりないし。


 まぁ、優勝するならどっちみち戦わなきゃならない可能性は最後まで捨てきれないんだけど。




















 《距離算出。東へ行く場合、次のジャッジカプセルまでは歩いて50分ほどですね》






















 イグナイテッドが移動距離と予想移動時間を算出してくれた。


 およそ1時間か……辿り着く頃には戦況が変わっている可能性も高いけど、そうそう相手がいなくなることもないでしょ。


 なにしろ、少ないとはいってもまだ5チームはいたしね。






















 「じゃー、のんびり歩きながらいこうか」


 「…………」


 「姐さん?」























 なんとなくわかるから、敢えて聞かない。


























 「……アレックスとポラリスのこと、いいの…?」


























 ほらきた。そのことだと思ってたよ。

























 「ここからじゃ遠すぎる。今は恭文たちに任せるしかない」


 「兄貴…」


 「そりゃあ、僕だって加わりたいさ。ダークバトルだから乱入したってお咎めないし」


 「だったら…!」


 「けどね」























 珍しく引き下がらないイテンに対し、真っ直ぐに向き直って言う。





















 「古代ベルカの中でも名軍師として謳われたアレックスが、全くの無策で洗脳されてるとも思えないんだよね」








 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆







 「バトル承認!バトル承認!」
















 ジャッジカプセルが展開して、ジャッジマンの登場だ。


 俺たちの目の前には、対戦相手が既にスタンバイしてやがる。


 ただな、揃いに揃ってタコみてぇな顔とか頭とかしてるんだよな…。


 武器はショーテル、ランス、あと一人は拳のみか。




















 「こんな子供サイズの木偶人形を相手にしなければならないとは…」


 《は?》


 「まったくもって舐められたものですなぁ」


 《あぁ?》


 「そんなハッタリききすぎた武器が、宇宙では子供だましにもなりゃしないことを教えなくちゃでひょ」


 《んだと?》






















 ……上等だコラ。
























 「ん〜?何かいったでひゅk」





 《子供だましかどうか、その身で確かめさせてやろうかこのタコガキ!!》





 「ひゅいっ!?」






 《"フール"の逆位置、軽率な態度。"ジャッジメント"の逆位置、罪を償う。

  俺たちを馬鹿にしたこと、徹底的に後悔させてやるよ!》



 《相手を舐めてかかることがどれだけ命取りなのか、お前たちには徹底的に叩き込んでやる!》














 タコみてぇな頭したクソガキに俺がプレッシャーを放つ。


 ナイトメアもタロット2枚がかりで宣言。アイツもさすがにカチンときたか。


 それよか、リュウビが真っ向から怒るなんて、初めて見た。大丈夫か…?
























 「チーム・番長連、ヴァーサス、チーム・オクタス。

  バトルモード・ゼネラル1001、レディー…!!」























 《"多技たぎの竜剣士"リュウビ、尋常に勝負!》


 《"箱の中の魔術師"ナイトメア、振り回してやるよ!》


 《"地獄の破壊神"ハカイオー絶斗、ぶっ潰してやるぜ!》




























 「ファイッ!!」





























 「デカブツめぇぇ!!」


 「てめぇなんか、アタックファンクションを使うまでもねぇ!!」


















 開始のゴング早々、あのタコガキが突っ込んできた。




















 「くらぇぇ、たこ足怒涛パンチ!」














































 ぺちぺちぺちぺちぺち……











 タコゾウはハカイオー絶斗に連続パンチ!


 1ポイントのダメージを与えた

 1ポイントのダメージを与えた

 1ポイントのダメージを与えた

 1ポイントのダメージを与えた

 1ポイントのダメージを与えた

 1ポイントのダメージを与えた

 1ポイントのダメージを与えた

 1ポイントのダメージを与えた





































































 「……いい度胸してんじゃねぇかよオイ!!」



















 ハカイオー絶斗はタコゾウを絶・破岩刃で斬りつけた!

 8914ポイントのダメージを与えた

 タコゾウは力尽きた






































































 『弱っ!?』
































 観客全員からツッコミの声が上がった気がした。


 マジかよオイ。


























 《さ、さすがは"地獄の破壊神"の異名で恐れられるハカイオー絶斗選手!

  とはいえ、それにしてもタコゾウ選手は弱すぎです!いったい何故"アレス"にエントリーしたのでしょうか!?

  このリリエン、微塵たりとも理解できません!!》

























 マジで実況解説者として出てきたリリエンにまで呆れられてる。


 ……どうなんだよ、チームメイトとしてよ。


























 「タコゾウ……無茶しやがって…」


 「だから言ったんだ……お前にはたとえ生まれ変わったって無理だって…!」


 《"スター"の逆位置、自意識過剰》


 《ホントに、なんであんなに見栄張ってたんだろう…》


























 なんつーかよ、いくらなんでも酷くねぇか?







 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






 《ふふ、ふふふふ……よくもそこまで調べられたものだ》














 本当にそう思う。


 ビシディアンの一員としての行動は、どちらかといえば裏方的なものに近い。


 ダークハウンドがかけた保険とでもいうべきか。

















 《プロト……どうやって調べ上げた?

  こちらとしては、なるべく音沙汰のないように行動していたつもりなのだがな》


 《USPと提携させていただいた、といえば理解できますか?》


 《……大方クリスブルードかクリスブラッカーの仕業か、だとすれば合点がいく》




















 USP……正式名称"ユニバーサル・スペシャル・ポリス"、とどのつまり宇宙警察だな。


 今私が挙げた2人の名前は、どちらもUSPの一員だ。前者は情報収集や解析、メカニックとして優れ、後者は一刑事として凄腕だと聞く。


 ビシディアンは義賊とはいえ宇宙海賊だ。当然、警察のような公的機関にご厄介になるのは避けたい。


 そういえば、ダークハウンドはそれをより効率的にこなせる「お宝」があるというが…少なくともマイクロンパネルではないだろう。





















 「だぁかぁらぁ、なんで主のボクを置き去りにして話を進めるんです?

  プロトゼノンも、仮にAIが全く知らない人が作ったものだとしても、設計図を作ったのはボクなんですからね?」





















 そう認識しているからこそ、創主レルネと呼ばせてもらっている。


 設計図についてはもちろん、私のAIも思考パターン以外の構造は基礎理論通りに開発されたようだからな。


 最終的に組み上げたのはビシディアンだが、設計したのは間違いなく創主レルネだ。






















 《それで、どうする?私をUSPにでも突き出すか?》


 《そんなつもりはありませんよ。ビシディアンの評判は非常に良いということがわかりました。

  USPは立場上追いかけるでしょうが、こちらとしては公的組織の思惑なんて知ったことではありません。

  ビシディアンは寧ろ健在でいてもらった方が、世間的にもいい方向に傾きそうですからね》


 「海賊なのに?」


 《海賊にもいろいろある、ということだ。

  大きく分けて2つ。1つは絵にかいたような悪党、もう1つは世界の腐った部分にこそ宝を見出して突っ込む義賊だ。

  ビシディアンは義賊というべきだろう。1週間前に襲撃した管理局の局員も、調べてみれば民間組織相手に違法請求を繰り返していた》


 《それが法的にも完全違法だと証明されていましたし、突き出された犯人は即牢屋行きでしたよ。

  昨日わかったのですが、ビシディアンは公的組織にも顔がきくようですね》


 「あー、だからアーツバトル連盟も普通に選手登録や出場を承認していると」


















 ビシディアンの現状については創主レルネにもわかってもらえたようだ。


 本当に指名手配さえされるような海賊だったら、"アレス"出場なんてマネができるはずもない。


 というより、公的組織が手を下す前に他の義賊たち、あるいはどこかから依頼を受けた者によって表には出られなくなる。


 いつの世にあっても、根の悪い海賊というのは追いやられるのが世界のルールだ。


 ビシディアンが堂々といられるのも、そのルールを正しく理解しているからに他ならないのだ。



















 「どぁぁぁぁ!」




















 ……空気を読まないヤツというのは、本当に突然現れるものらしい。


















 「そのセリフ、そっくりそのまま返してあげましょうか?

  こちとらバトル終了直後にメンテに入ろうとしていたというのに」



















 そこは仕方ないと思ってほしい。


 連盟のシステム上、どうしてもそんなケースは後を絶たない。


 どうせ我々に限らず、どこかで連戦になってしまっているチームがいる筈だ。


 個人的主観だけでKY認定されても困る。














 「えぇぃ……ナイトメアみたいにいけしゃあしゃあと…!」















 残念だが、淡々と話を流せるくらいでないと宇宙海賊はつとまらないとダークハウンドに教育されているのでな。


 それと、私は彼のようにタロットカードには詳しくないのだが。















 「タロットの個性をとられたらナイトメアに何が残ると!?」


 《えー》


 《さり気なくヒドイな。後で本人に殴られても知らないぞ》


 《予告なしでデスサイズハリケーンあたりぶちかましそうですがね》




















 ちなみにデスサイズハリケーンはナイトメアが得意とするアタックファンクションだと言っておく。
























 「オイコラ!ダークバトルだってのにオレサマ無視かよコr」


 《お黙り?》


 「げぇっ!?」

























 ……いつの間に。


 プロトがダークジャッジマンの背後からホープ・エッジの先端を首に突き付けている。


 というか、発せられるプレッシャーがすさまじいのだが。


 あのパンドラのプロトタイプとは到底思えない。

























 「プロトタイプゆえ、というべきですけどね」


 《…?》






















 プロトタイプだからこそ、だと?


 正式な完成仕様であるパンドラと、少なくとも外観形状の違いはないが…。


 AIの人格設定とて、基礎のプログラミングによって様々なパターンが作れる筈だ。


 プロトタイプでしかありえない、ということに、何が…?



























 「パンドラがプロトからの改修ではなく、完全に基礎フレームから作り直している理由については知っていますか?」








 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆









 「はぁ〜あ、ダーリンと組みたかったのに」


 「お前が組むとまずその愛しのダーリンの邪魔になるからだろうが…」


 「あ、あはは…」

















 みなさん、ちょっと久しぶりです。クレアです。


 僕はハルピュイアとレヴィアタンで「チーム・ファクス」として出場。


 レヴィアタンがジン君と組めなくて残念がってるけど、そのジン君の為にもおとなしくしてほしい。


 ただでさえ、トラルーのスリアによる悲劇があったから、なおさら。



















 《ところでクレア、そろそろジャッジカプセルが見つかるぞ?》


 「相手はいるかな…」

















 ジャッジマンがいても、相手チームがいなければバトルは成立しない。


 向こうから近づいてくるのを待つか、別なところへ向かうかは迷いどころ。


 一応、キーコードは1つ手に入ってるけど。


















 「あら、湖のフィールドなんて、私にはおあつらえ向きじゃない」


 「相手の戦力にもよるが、水中戦を得意とする者がいるというのがいいアドバンテージになるな」


 「うーん、個人的にはハルピュイアみたいな空中戦力もアドバンテージになるんだけどなぁ…」


 「まぁ、水中から攻められるとどうしても防戦一方になりがちだからな…。

  上にも下にも攻撃できる、陸上型の方がある意味で最も戦場の選択肢は広いと思う」


















 そ、そうかな…。それならうれしいんだけど。


















 「バトル承認!バトル承認!

  チーム・ファクスを確認。チーム・サーペンツ、姿を見せたまえ」



















 ジャッジマンがこちらのことを確認したみたい。ところで、チーム・サーペンツ?




















 《へぇ、あんたらがお相手か》




















 その声と共に、湖から3体の影が出てきた。









 えっと……パンドラやオーディーンたちと似た雰囲気を感じるのは気のせいかなぁ…?


 結構がっしりとした体形だけど…。


















 《ん?なんだアンタら、創主レルネの知り合い?》


 《しかもパンドラっていやぁ、俺らの中で初めて人間とペアを組んだって有名だし》


 《……なるほど、噂のクレア・ランスロットってのは、そこのマリンブルーの鎧女だな?》























 えっと……つまり、どうなってるの?

























 「チーム・サーペンツ、ヴァーサス、チーム・ファクス。

  バトルモード・ゼネラル1001、レディー・ファイッ!!」

























 《まぁ、このワンスが戦いながら教えてやるよ!おいツース、サーズ、緑と水色の方は任せた!》


 《合点!》


 《了解!》

























 ワンスって言った青い機体の声に従って、赤いツースと紫のサーズがそれぞれハルピュイアとレヴィアタンを引き離していく。


 ってことは、僕はワンスとの戦いか…。でも、なんで僕のことを?


 創主レルネって言うってことは、まさか…!





















 《そうさ。俺ら"シーサーペント"は、創主レルネが開発したモデルだからな。

  自立式の戦うパワードデバイスのお仲間ってワケさ!》






















 そう言ってワンスは、右腕に持つ潜水艦みたいな形状をしたランチャーを発射してきた。








 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






 シーサーペント。





 それは、レルネが公的組織や漁業団体などをターゲットに据えて開発した、


 水中行動特化型の自立式パワードデバイスである。





 両肩に1基ずつの大型2基、両足に2基ずつの小型4基、合計6基のスクリューにより、


 水中において優れた移動速度と運動性を確保し、浮力の調整も容易である。


 人型の利点として、様々な作業に対応可能な汎用性があり、主に水中や水上、水辺での作戦行動に利用される。


 フレームの基礎はオーディーンらと共有されており、ジョイントさえ同じであれば容易な換装が可能。


 また、背中には小型のブイが装備されており、有線式のマーカー(発信器)や各種電波の中継装置として利用可能である。


 これにより、深海探査や海上警備などを行う組織に高い人気を誇り、量産体制が築かれる。


 赤いカラーは隊長機のものであり、外観上の変化はないものの、出力は青い量産機よりも高められている。


 ただし、チーム・サーペンツの3体は独自に強化を施しており、色に関係なく量産機をしのぐ性能を持っている。


 なお、サーズは紫のカラーリングであるが、これは個体識別の一環であると思われる。






 基本装備は、4連式の大型火器"マリンランチャー"であるが、運用する組織などによって変更されているようである。






 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





 よりにもよって、水中戦に特化した仕様、更に湖というフィールド。


 さすがに相手が悪いな…。言ったそばからとはよく言うが、タイミングが良すぎないか?


 とはいえ、向こうも我々が来ると初めから予測していたワケではないようだし…。


 ……まぁいい。とにかく、湖に突入されない内に叩かなければ。












 「いかせるか!」













 セテフにパワーを送り、斬撃を衝撃波として飛ばす。目標は紫のヤツだ。















 《どぁっと!》















 だが、反射的に片足を上げて、その勢いで体をのけぞらせて回避された。


 一見すると体は固そうに見えたのだが…柔軟性もあるとなると余計に厄介だな。
















 《俺ら"ブロウラーフレーム"だってなぁ、可動範囲ならオーディーンみたいな"ナイトフレーム"にゃあ負けないんだ!

  ナメてかかると痛い目見るぞ!》
















 そう言って右手のランチャーをこちらに放ってくる。


 もちろん、当たってやるつもりはないのだが…4連式か。オーソドックスなだけに実用性と信頼性が高い。


 油断はできないな。


 というか、お前たちにそんな分類があったのか。オーディーンたちはそんな単語使ってなかったが。
















 《あー、そりゃ製品として売り出されないヤツらじゃわからないよな。

  どうせ、量産どころか2号機さえいないワンオフ機だろ?それに、フレームのカテゴリは違ってもパーツ共有はできるしな!》
















 なおもランチャーを放ちながらご丁寧に説明してくれる。


 とりあえず、オーディーンはさっきの発言でナイトフレームに属されることはわかったが…。


 考えてみれば、パンドラやフェンリルはまた違うカテゴリーだろう。特にフェンリルは脚部の骨格が大きく異なる。




















 まぁ、そんなこんなを考えながらも、セテフを振るう手は止めていないが。


 だが、そろそろ水辺だ。ヤツの得意地形である水中に移動される前に…。






















 《おっとぉ!?》


 「悪いな、貴様の得意地形にむざむざ踏み込ませるワケにはいかないんだ」























 セテフの切っ先でヤツの左足のひざ部分を狙う。


 だが、寸前のところでよけられた。なかなかやる…。



















 「こちらの実況はハリマがお送りします。

  火ぶたが切って落とされた、チーム・ファクス対チーム・サーペンツのバトル!

  サーペンツの得意地形は水辺及び水中!水中戦力に乏しいファクスはどう対処するのか見ものです!」






















 青い肌に後頭部を結っている白い髪、あとはズボンとブーツのみというシンプルな出で立ちのハリマ。


 そういえば解説に"浄天眼じょうてんがん"とあり、特に遠視能力に優れているのだったな。


 身の丈ほどもある大きな水晶玉に乗って、このバトルフィールド全体を見通しているようだ。


 蛇足として、響天声ヒビキとは長年の相方同士らしい。まったく、あんなコンビ関係がたまにうらやましくなるな。

























 「はぁっ!!」


 《だぁっ!?》





















 しゃがみながら背後に回り込み、地面より少し上に、左の足首を狙って水平に刃を振るう。


 今度は当たった。思い切りバランスを崩し、その場でしりもちをつく。


 ランチャーの反撃など、させるつもりもない。振り向きざまにもう一度セテフを振るい、ランチャーを弾き飛ばす。



























 「悪いな、王手チェックだ」






 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





 「バトル承認!バトル承認!」








 次のジャッジカプセルに踏み込んだ途端、ジャッジマンのコール。


 こりゃ問答無用でバトルだな…。











 「チーム・セイバーズ、ヴァーサス、チーム・フリゲートアルファ。

  バトルモード・ゼネラル1001、レディー・ファイッ!!」














 「ノーヴェお姉ちゃん、まずは私に任せて!」


 「って、オイ!?」


 「迂闊な先行は危険だって何度も…」















 向こうが仕掛けるよりも前に、ニーズヘグを構えたホクトが突撃していく。


 あたしの静止も間に合わねぇし、オットーの忠告も頭に入ってなかったみたいだし…。















 「わーっ!!」















 ……返り討ちにされた。速攻で。

















 「もーっ、お姉ちゃんたちが遅いからー!」


 「いや、最初に『任せて』って言っただろ?」



















 とりあえず、致命的なダメージは受けてないみたいだ。


 ホクトをなだめつつ、相手の姿を確認する。



















 「我ら三兄弟を相手に単騎で突撃をかけるとは…」


 「命知らずなお嬢さんだ」


 「兄上方、ここはひとつ、我らの騎士道をあのチームに見せつけてやりましょう。

  伝統ある家系の存続を賭けて」


















 チーム・セイバーズの面々は、大昔のミッドチルダで名を轟かせていたっていう"ヴァーミナル家"っていう家系の出身。


 ヴァーミナル家は代々有能な騎士を輩出している名門だったらしく、今でも末裔たちはかなりの腕前……っていうのが、オットーが知ってた情報。


 1番上の兄貴のテレイルは柄が短いタイプのランス、


 テレイルの弟にあたるフロストは両刃の大剣、


 現在の末弟っていうナレスラはフェンシングとかで使われるレイピアが武器。


 ただ、ヴァーミナル家は古代ベルカ戦争ぐらいの時期に衰退していて、


 昔は武士道の名門っていわれてライバル関係だったっていうドバン家とは絶望的な勢力差があるらしい。

















 「だが、その勢力差も間もなく埋まるだろう」


 「……"アレス"で優勝したっていう、名声で?」


 「その通り。"アレス"で優勝できたとあらば、ドバン家よりも多くの人が我らの元に集う」



















 テレイルの言葉に、オットーが推理。あー、この大会って宇宙規模どころか次元世界規模だっけなー。


 続けたテレイルの言葉も十分うなずけるとは思う。


 弟子入りするなら、強いヤツについた方がいいもんな。


 ていうか、未だにドバン家とのライバル関係引きずってないか?

















 「わっはっはっは、未だ衰えぬ、その闘志やヨシ!

  このバラン・ドバン、ドバン家当主として逃げも隠れもせぬ!いつでも挑みに来るがよいわ!!」







 「バラン選手、うるさーいっ!!」





















 突然、噂にしてたバラン・ドバンの豪快な声が響いてきた。


 近くにいたのかよ。






 そんなアイツにツッコんだのは、審判団の一人らしいフィーリ。


 白いカー○ィな体形で、目はクリーム色、手は黒、足は緑。頭に黒い三角形のプレート状の角があって、その両サイドに水色の三日月状の物体。


 単体飛行能力があるらしいが、楽なのか普段は中央に四角形の穴があるひし形の基部に対角線上に2枚(?)のプレートがついたアイテムに乗ってる。


 解説書によれば、アレをツインランサーみたいにして戦うこともできるらしい。"プラフィル"なんて名前まである。








 ていうかバラン・ドバン、門下生っていう二人も連れてるが、シグナルランサーたちとのバトルはどうした。






















 「ぬ、シグナルランサーとは、あの槍使いのトランスフォーマーだな?

  ヤツもなかなかにやりおる。今一度手合わせ願いたいものだな!」


 「とどのつまり、ちょっとトラブってバトルが無効になっちゃったんすよ」


 「水入りってヤツね」






















 あー、ダークバトルだな噂の。うちのチームも結構ダークバトルにされてるっていうし、気をつけねぇと。


 門下生のえっと…ミナトにシズクだったか?


 で、ガスケットとアームバレットはどーした。






















 「では、回想シーンよろしくお願いしまぁーすっ!」



 『はぁっ!?』

















 なんでシズクが主導権握ってるんだよ!?





 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






 「リーチをある程度変えられる鎖鉄球を使うのが二人。

  残るミナトは近接戦闘における膝蹴りに自信があるらしいが」


 「へっ、こーゆー時こそ!」


 「スピード勝負が得意な、オイラたちの出番だな!」














 えっと、赤い方がガスケットで、黒い方がアームバレットよね。


 うわー、アーツバトル自体はミナトと一緒に何度もやってるけど、こんな大舞台だと緊張しちゃうなー!















 「その割には、身震いとかしてないっすよ」


 「あ、バレた?」


 「そりゃあ、何年単位で愛しの彼氏に代わって相方務めてると思ってるっすか」


 「ちょっ、彼氏持ちだなんて言ってないよ!?」


 「門下生グループ、男女問わずで公認っす。見てるっすかー?リュウg」


 「こっち無視すんなよな!!」



















 ガスケットからの射撃を、とりあえず左右に散開して回避。


 正直グッジョブ!危うく彼氏の名前がバレちゃうとこだったよー!



















 「やっぱ彼氏いるんだ」


 「フツーに『彼氏の名前』って言っちゃってるんだな」


 「すまない、私も既にその確信を得た」


 「イヤーッ!!」














 相手チーム全員にバレたー!!


 あぁもう、こんなことになったのミナトのせいだからね!?
















 「いいじゃないすか。シズクだって立派な乙女っす。恋の1つや2つしたところで、問題なんてないんすよ。

  寧ろ、オイラが彼女ほしいくらいっすよ」















 うわーん!全然意に介してないー!
















 「まぁよいではないかシズク。お主も純情可憐な乙女だぞ?

  それに、ミナト共々精霊故の永遠に老いたりせぬ不老不死の体。その容姿で男を虜にできぬ筈もあるまいて。

  ドバン家は恋愛についてはそう固くは拘っていないから安心せい!」













 うわぁーん!!バラン師匠までー!!














 「正直、色恋沙汰についてはうちの上司のせいで慣れてきてはいるんだが…。

  そろそろ試合の方に意識を向けなおしてもらおうか!?」


 「ごめんなさぁーいっ!!」
















 突き出された大きな槍をよけながら、思わず謝る。


 いや、だって…試合の相手を放置するのは無礼に値するって教えがぁぁぁ。
















 「ぬ、これはとんだ失礼をした。ドバン家当主として、代表して謝罪しよう」


 「申し訳ないっす」


 「もう一度ごめんなさい」
















 とりあえず3人そろって頭を下げる。その辺の礼儀は、門下生になった直後に徹底的に叩き込まれたもの。


 じゃあ、ここから仕切り直しってことで……















 「アンカーズメイス展開!!」


 「シースタースパイク展開!!」




 「おーっと!遂に門下生たちがデバイスを起動しました!

  本領発揮ということになりそうです!」















 私とミナトの声に合わせて、私のものは色がより明るくなって、右手に鉄球、左手に錨を持つ形になる。


 ミナトのものは目の前に出現して、獲物を見据えるように浮かんでる。






 私は鎖鉄球と錨が組み合わさった"アンカーズメイス"。


 ミナトは星型の武器"シースタースパイク"。


 私たちドバン家門下生は、一定量以上の実力を身に着けて師匠に認められれば、専用のデバイスをもらうことになる。


 しかもどのデバイスも、実はドバン家の職人さんが作っているっていう特別製。


 それ自体が勲章みたいなものであると同時に、その後の更なる高みを目指す唯一無二のパートナーでもあるの。


 だから、門下生にとってドバン家製のデバイスをもらえるっていうのは、憧れみたいなものかな。















 「おい、シースタースパイクっておま、ピタッ○ヒ○デじゃんかよ!」


 「えーっと、ガスケット、それなんだっけ?」


 「アームバレット、知らないのかよ!?シュッシュッと参上〜♪でお馴染みなあの戦隊ヒーロー調べとけ!」














 えっ、シースタースパイクって元ネタあったんだ…。














 「寧ろ別方面とはいえ元ネタの塊みたいなシズクが知らなかったんすか…」















 ちょっ、そーゆー危ない発言は控えようよ!














 「セリフ言いながら違うヤツ狙うのやめねーか!?」


 「しょーがないっすよ、コレ勝負っすから」














 うん、ミナトとなんだかんだ言いながらアンカーズメイスの鉄球はガスケット狙ってたんだけどね。


 でも、よけられちゃった。テヘ。













 「よっと」


 「って、あれれ?」














 おかしいなぁ、なんか鎖が戻ってこない…って、シグナルランサーに槍で絡めとられてるーっ!?














 「今のうちに攻撃だ!」


 「合点だい!」


 「やってやるんだな!」















 「こんのぉぉ……甘くみないでぇっ!!」


 「おぉぉぉ!?」















 こうなったらもう、シグナルランサーごと振り回しちゃうからっ!!















 「おぉーっと!シズク選手、門下生随一の怪力でシグナルランサーごと振り回し始めました!

  これは何かのアクティビティ?いいえ、そんなチャチなものではございません!

  少女が巨大ロボを振り回しているという、スーパーマンもビックリな光景です!CG合成一切ナシですとも!」
















 ミソギさんの実況が飛び交う中、


 振り回して、思いっきり遠心力つけて……叩きつけるっ!!















 『ぎゃああああああっ!?』




 「あーっ!ガスケット選手とアームバレット選手がその餌食にーっ!」

















 そんでもって……大上段から振り下ろすっ!!
















 「更にシグナルランサー選手を地面に豪快に叩きつける!これは痛そうです!」







 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






 「チーム・クアドラ、ヴァーサス、チーム・スサノオ。

  バトルモード・ゼネラル1001、レディー・ファイッ!!」











 ジャッジマンによって、私たちにとっての第2戦の火ぶたが切って落とされた。


 それと同時、すばしっこさでは私を上回るスクナとリラが駆け出す。


 チーム・クアドラって確か、どっかの北極圏とかで氷砕く作業を仕事にしてるヤツら。


 おかげで、寒さに対する耐性と驚異的な耐久力、あと氷塊を一撃で粉々にする大パワーが持ち味。


 見た目からして機獣ね、両肩のシールドみたいなのと両手のグローブみたいなパーツが目を引く。


 あと、頭の形からすると船とかに変形しそうな気もするけど、ここは水辺とかじゃないから出番はないわね。
















 「さぁさぁ、北極仕込みの怪力をうならせてチーム・クアドラがねじ伏せるか!?

  戦国仕込みの巧みな武器裁きでチーム・スサノオが打ち倒すのか!?

  まずやりそうにない異色な組み合わせの対決、目が離せないぞ!」
















 リラとスクナが向こう3人をまとめて翻弄してる内に言っておくけど、この実況も戦国精霊ね。


 名前はフウマ。連想できる人もいそうだけど、風魔小太郎と関連を持つヤツよ。


 まさか単身でアーツバトル連盟なんかに入っているとは思ってなかったわ。


 先っぽの方がピンクがかった黄緑の髪、金色の瞳、いかにも現代の女忍者らしい(肩&腹出しの)忍装束。


 一応、戦いの腕も立つといえば立つけど、それ以前にバカだからそんな強くないわよ?


 あと、腰にある尻尾はファッションなのかそうじゃないのかハッキリしてほしいわね。

















 「どぉっせぇい!!」


 「おわーっ」


 「スクナさん!?」


 「ぐえっ!?」


 「転んでもタダじゃ起きないですよーん?」




















 力任せのパンチで目の前の地面を砕かれた衝撃で吹っ飛んだかと思いきや、


 手近なヤツの首にトモエゲキの鎖を巻きつけるなんて、やってくれるじゃない。


 その調子で、アイツらを逃がすんじゃないわよスクナ!





















 「なにさらすんじゃぁぁぁぁぁ!!」


 「ひょわぁぁ〜っ!?」


 「クアドラのダーツァー選手が、首に鎖を巻きつけられたことで開き直って、

  スサノオのスクナ選手を鎖鉄球みたいに振り回してるぞ!?」



















 ……逆に振り回されてどーすんのよ。

















 「スクナさん!今そちらにいきます!」


 「いかせるか!」


 「――奥義、水面みなも斬り!!」







 「リラ選手の奥義が炸裂!これには割り込みをかけてきたフィルズラもたたらを踏んだぞ!」















 リラの現時点での主砲ね、今の技。


 立ち塞がったフィルズラってヤツの懐に音もなく飛び込んで、一瞬のうちに3回斬りつける。


 しかも1回の斬撃の軌道が全く同じで、踏み抜いた後にはまるで水面が揺れた時のように同じ形の斬撃痕が生じるから水面斬り。


 かなり高等なテクらしいけど、まぁ私には不要な技かしらね?

















 「かまうか。さっさとぶつけて…ぬ!?」


 「言ったでしょ〜?転んでもタダでは起きないって〜」


 「……貴様、いつの間にもう片方を私の左肩に…!」


 「今がチャンスですよー!姉御ー!」



















 振り回されているかと思ったら、トモエゲキのもう片方の鎖を敵の左肩に巻きつけて、動きを封じた。


 これで右腕は封殺したも同然ね。絡まっているのか、左腕も思うように動かせていないようだけど。


















 「でかしたわ、スクナ。さっさと離れなさい!」


 「はいな!」


 「奥義――業火撃滅斬ごうかげきめつざん!!」





















 私の愛刀・魔王覇刀ゼツセイバを振りかざし、私の力で炎をまとわせて突撃。


 身動きが取れないダーツァーとかいうヤツめがけて、思いっきり袈裟切り!
















 「チーム・クアドラ、ダーツァー選手、リタイア」


 「さすがは小悪魔王!必殺技の威力も半端ないぞ!ほぼノーダメージだったダーツァー選手を一撃で切り捨てたぁ!」















 ま、ざっとこんなもんね。


 ジャッジマンの言葉とフウマの実況で、今頃お茶の間はにぎわっているでしょうね。


 この小悪魔王・ナムチ様がいずれ優勝ぶんどってあげるから、待ってなさい!







































































 「……その前に倒さなきゃいけない強豪、いっぱいいるんですけどねぇ〜」


 「しっ、せっかく機嫌がいいんですから、水を差さないでください」






 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






 『フォースチップ、イグニッション!!!』











 <ATTACK-FUNCTION RUSHES SHADE.>




 <ATTACK-FUNCTION GOUACHE CROSS.>




 <ATTACK-FUNCTION PROMINENCE DROPS.>

















 複数の分身と同時にエネルギーを集中させた跳び蹴りを放つルアクの"ラッシュシェイド"、


 展開した両腕のトラクローにエネルギーをまとわせて×の字を描くように斬りつけるブライの"ガッシュクロス"、


 イグニッションと同時に展開して膝から下が鳥の足のようになった両足に火炎をまとわせて蹴り砕くオレの"プロミネンスドロップ"。


 それぞれが敵に炸裂して、すぐブレイクオーバーの光を発生させる。


















 「バトル・オールオーバー。バトル・オールオーバー。

  ウィナー、チーム・イグドラズ」













 「キーコード受信っと」


 「これで2つ目だな。あと1勝か」

















 思いのほか順調だな…。リティには悪いが、さっさとゴールを目指させてもらうとするか。


 ダークバトルも頻発してるって話だ。長居は無用だからな。










 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆









 「お、お、おま、こんなことしてタダですむと思ってんのかぁー!?」


 《……インビットですか》
















 やれやれ、こちらはまだ創主レルネから説明を受けている途中だったのだがな。


 インビットが来た以上、早い内に片付けておかないと面倒だ。


 どうせダークバトルになったおかげで創主レルネのチームとのバトルは無効だからな…遠慮なくいかせてもらおう。

















 「その必要はないですよ。

  プロト、もう自分で解き明かしてしまったんでしょう?自分の中にある何かについて」


 《……その何かが、あの赤いパンドラを完全新規で作ることになったキッカケであると?》


 「そうです。アレの正体が恐ろしくて、流用なんてとてもできませんでしたよ」
















 恐ろしいもの…?


















 《さすが創主、察しがいいですね…。

  もう私はただのプロトタイプなどではない。全く異なるアプローチで完成形になったケースといえるでしょう。

  しかし、インビット如きに使うのはもったいないですし…まぁ、せいぜい利用させてもらうとしましょうか》






















 インビット9体…3体チームが3つ、といったところか。


 その内の1チームがプロトめがけて両腕のビームガンで攻撃するが…





















 《所詮は単調な行動パターンしかプログラミング"できない"ようなお粗末品。

  敵味方の区別なんて、ついているようでついていませんよね》


 「ギャアァァァァ!!」



















 ダークジャッジマンの陰に隠れ、ヤツを盾にして事なきを得る。


 もちろん、盾にされたダークジャッジマンは蜂の巣だ。


 自立稼働型AIではあるが、量産性を高める為にモラルや識別概念といったものが欠如しているのがインビットの弱点だ。


 センサーでとらえた射線上にターゲットがいれば、間に何があろうがおかまいなしで攻撃する。


 敵味方の区別は別途プログラミングしなければならない上に、


 そもそもインビットのAIにはそこまでできるほどの電子的許容量がはじめから存在していない。


 つまり、元から敵味方無差別に等しい存在として作られているワケだ。


 仮に今の状況がダークジャッジマンではなくインビット同士であったとしても、結果は同じだっただろう。

















 《まったく、どこのゴミをあさっていればインビットの設計データなんか見つかるんでしょうかね。

  プレダコンズの神経を疑いますよ》



 <ATTACK-FUNCTION ZIGOKU-RANBU.>

















 セリフと共に高速で駆け抜け、ホープ・エッジによる無数の乱打と斬撃がインビットの群れを襲う。


 少し離れたところにプロトが着地したと同時、9体のインビット全てが爆散した。


 ふむ……インビットの装甲は、少なくとも市販されているだけの一般的なデバイス程度の火力では傷一つつけられないと聞いていたのだが、


 さすがに創主レルネにチューニングしてもらっているか?


 そもそも、プロトをはじめとして我々のような自立式パワードデバイスが、市販されている筈もないのだが。


 製造コストがかかりすぎるからな。本来は。
















 《そこで創主レルネの財源については聞かないのですね》


 《何しろ、ギガントボムのアジトで作っているからな。材料などいくらでも手に入るだろう》


 「む、念入りに調べてますねぇ…」
















 AIの教育がもっとも大きな懸念事項だろう。


 我々のように人と変わらない思考をできるようになるには、何ヶ月もの教育期間が必要だ。


 私とて、ビシディアンで作られてからこうして行動できるまでには、4ヶ月ほどの教育期間が必要だったらしいからな。


 より初期段階でAIが構築されていたプロトやオーディーンといった面々は、より長く教育されていた筈だ。






































































































 ……もし、プロトがその長い教育期間の間に他よりも自己学習を繰り返し、


 その過程で何かしらの遺物を見つけ、己の思考パターンなどに取り込んだのだとすれば…。













 だが、いったい何を…?































 (第29話に続く)











 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆






 ―ステンスの「知識はあるに越したことはない」―







 ステンス「次回もプロトがメインか…チッ」


 リティ「まぁまぁ、俺たちも後でメインの話あるんだしさ…」


 ステンス「その時に歌は気にするなよ?」


 リティ「いや、もうしないから」


 ステンス「今回は『ドバン家』について教えてやる」




 ステンス「ドバン家は、古代ベルカが現役であった頃からデルポイ大陸で名をはせている武道の名門だ。

    日本でいう武士道を重んじているが、切腹とかの風習まではさすがにないそうだ。

    素手の格闘術はもちろん、武器を使った技能も磨かれているらしいな。

    加えて代々の当主は"由緒正しき決闘"で勝利した者が当主の座とドバンの名を受け継ぐ体制を今も貫いていて、

    あのバラン・ドバンも13代目当主から正式に決闘で打ち勝ち、今の座にいるって話だ。

    おまけに武具の扱いだけじゃなく製造においても名が知られている。

    門下生のシズクやミナトが使う武器は、ドバン家特性の専用デバイスになっている。

    別ルートで仕入れた情報によると、門下生の服は元からバリアジャケットと同じ素材で作られているらしくてな、

    デバイスはバリアジャケット形成機能がオミットされ、その分耐久力などを向上させているらしい。

    ただし、デバイスまでもらえるのは、あの二人みたいに成績優秀な一部だけらしいがな」




 リティ「デバイスなのにバリアジャケットを作る機能がないって…」


 ステンス「存在定義としては、マスターギガトロンのネメシス辺りと似たようなモンだ。

    ただしアイツらの場合、他にデバイスや武器を持とうとするのは少数派で、基本的には託されたデバイス一筋で戦い続けるらしい」


 リティ「一途だなぁ……ではまた次回!」





 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





 <次回の「とたきま」は!>






 パンドラ《姉さんがなんだか鬼みたいになってきました》


 フェンリル《俺たちにはなくて、プロトさんにだけあるものって…》


 オーディーン《アレじゃないか?俺が内臓してるエクs》


 二人《それ以上はダメ!!》←オーディーンに華麗なダブルラリアット


 オーディーン《へぶぁっ!!》






 プロト《そんなワケで、次回も私がメインです!答えは聞きません!》


 レルネ「はたしてオーディーンが言いかけてつぶされた言葉の正体やいかに。

     それは……その内出ます、その内」








 第29話:解放されし箱 〜"白き災厄"、ここに〜









 プロトゼノン《箱か……どんな仕掛けが出てくるというのだ?》


 レルネ「取り敢えず、ビックリ箱ではないと思いますよ…?」



























































 あとがき






 というワケで、第28話です。

 大まかなメインは前回より洗脳されて登場したアレックスとポラリス、そしていきなり頭角を出してきたプロト。

 特にプロトは次回もメインであると同時に、パワーアップ……というよりはリミッター解除します。

 原作だとパンドラには特殊モードとかはないんですが…まぁ、「とたきま流」ということで。




 一方で、あちこちで対戦カード消化&勃発中。

 キーコード獲得数がリーチになっているチームもぼちぼち出始め、予選も中盤戦。

 とりあえず、シズクによってブッ飛ばされたかに見える暴走コンビも、案外粘るのでお楽しみに。

 シーサーペントやインビットなど、ダンボール戦機側からの参戦も増えてきたなぁ…。




 現時点で既にお祭り騒ぎですが、もちろん本戦トーナメントでもゲスト参戦の嵐になる予定です。

 ていうか、ほぼ確実に第3クールの3分の2は本戦トーナメントになるので、寧ろ本題はそこからだという…。

 どんな作品から出張してくるのか、ハッキリ言って自分自身も確定しきれていない騒ぎですハイ。




 ……今年中に第3クール、どこまで進めるだろう。

 もう既に第4クール以降の構想もできてるってのに(マテ)


管理人感想

 放浪人テンクウさんからいただきました!

 恭文達、大会前に何してたんだお前ら(苦笑)。
 まぁ、ジュンイチとかも平然と同じことしてそうですけど。フリーダムだなぁ、こいつら。

 一方で久々の出番となったクレア達に瞬殺されたホクト。
 暴走コンビよりも戦闘描写が短かった(というか皆無)ホクトの明日はどっちだ!?

>USP

 宇宙警察ですと!?
 全身銀色の彼がいたりするのか!? あばよ涙、よろしく勇気か!?(黙れ)