新シリーズ
魔法少女リリカルなのは
〜炎の髪の少女〜
予告編


ちょっと前まで平凡だったわたし、
高町なのはに再び訪れる突然の事態!

「何よ、お前。
 “ミステス”でも“ともがら”でもないのに、どうして封絶の中で動けるの?」
「封絶……?
 ――って何? ユーノくん」

わたし達の前に現れた、真紅の髪の女の子、シャナさん。

「え……?
 その人……もう?」

もうすでに死んでいるという、“ミステス”と呼ばれる男の子、坂井悠二さん。

「つまり……“ともがら”の王様と一緒に悪い“ともがら”さん達をやっつけるのが――」
「そう。
 それが私達フレイムヘイズよ」

二人と出会ったことで、わたし達もその運命の中に飲み込まれていく――

「えっと……シャナさん?」
「何?」
「メロンパンなら……うちのお母さんもおいしく作ってくれるよ」
「本当!?」

「フェイト……だっけ?
 お前、なのはの何?」
「……友達、だよ。
 それに……シャナさんも、もう友達だよ」

「へぇ、“闇の書”が稼動してたとはな。
 しかもその守護騎士サマにまで会えるとは、驚きだぜ!」
「“闇の書”を守る守護騎士ヴォルケンリッター、そのリーダーを務めるシグナムだ。
 貴公らの名も、聞いておこうか」
「私?
 私は“蹂躙の爪牙”マルコシアスのフレイムヘイズ、『弔詞の詠み手』マージョリー・ドー。
 ところで……」
「ん?」
「宿、探してるんだけど」

あちこちで、いろいろな運命が交錯して――

「『弔詞の詠み手』……なぜその者達と行動を共にする?」
「そんなの決まってるでしょ。
 コイツらは魔力の強いヤツらを狙ってる。
 となれば、一緒に行動してれば“ヤツ”にも会いやすくなるでしょうが」

そんな中、すべてはひとつに集約していく――

「興味深いな、お前達……
 その力、見せてもらおうか」
「上等じゃない。
 なのはの所へは――いかせない」

「ウチのババアのために死んでくれ」
「そういうワケにもいかないんです。
 なのは、いける?」
「うん!
 シャナさんもがんばってるし――わたし達も!」

「『弔詞の詠み手』が、こんなところでお昼寝か?」
「ヴィータ……アンタんトコのリーダー、だんだんいい性格になってきたじゃない」
「どっかの誰かに似たんだろ」

(ボクにだって、できることはある……!)
「狙いはボクの『零時迷子』なんだろ?
 だったら捕まえてみろ!」

その時、わたし達が選ぶ道は――

「シャナさんにだって……幸せになる権利はありますよ」

魔法少女リリカルなのは
〜炎の髪の少女〜

リリカル、マジカル、力を合わせて――


 

(初版:2005/12/11)