ちょっと前まで平凡だったわたし、
高町なのはに再び訪れる突然の事態!
「何よ、お前。
“ミステス”でも“徒”でもないのに、どうして封絶の中で動けるの?」
「封絶……?
――って何? ユーノくん」 |
わたし達の前に現れた、真紅の髪の女の子、シャナさん。
もうすでに死んでいるという、“ミステス”と呼ばれる男の子、坂井悠二さん。
「つまり……“徒”の王様と一緒に悪い“徒”さん達をやっつけるのが――」
「そう。
それが私達フレイムヘイズよ」 |
二人と出会ったことで、わたし達もその運命の中に飲み込まれていく――
「えっと……シャナさん?」
「何?」
「メロンパンなら……うちのお母さんもおいしく作ってくれるよ」
「本当!?」 |
「フェイト……だっけ?
お前、なのはの何?」
「……友達、だよ。
それに……シャナさんも、もう友達だよ」 |
「へぇ、“闇の書”が稼動してたとはな。
しかもその守護騎士サマにまで会えるとは、驚きだぜ!」
「“闇の書”を守る守護騎士ヴォルケンリッター、そのリーダーを務めるシグナムだ。
貴公らの名も、聞いておこうか」
「私?
私は“蹂躙の爪牙”マルコシアスのフレイムヘイズ、『弔詞の詠み手』マージョリー・ドー。
ところで……」
「ん?」
「宿、探してるんだけど」 |
あちこちで、いろいろな運命が交錯して――
「『弔詞の詠み手』……なぜその者達と行動を共にする?」
「そんなの決まってるでしょ。
コイツらは魔力の強いヤツらを狙ってる。
となれば、一緒に行動してれば“ヤツ”にも会いやすくなるでしょうが」 |
そんな中、すべてはひとつに集約していく――
「興味深いな、お前達……
その力、見せてもらおうか」
「上等じゃない。
なのはの所へは――いかせない」 |
「ウチのババアのために死んでくれ」
「そういうワケにもいかないんです。
なのは、いける?」
「うん!
シャナさんもがんばってるし――わたし達も!」 |
「『弔詞の詠み手』が、こんなところでお昼寝か?」
「ヴィータ……アンタんトコのリーダー、だんだんいい性格になってきたじゃない」
「どっかの誰かに似たんだろ」 |
(ボクにだって、できることはある……!)
「狙いはボクの『零時迷子』なんだろ?
だったら捕まえてみろ!」 |
その時、わたし達が選ぶ道は――
「シャナさんにだって……幸せになる権利はありますよ」 |
魔法少女リリカルなのは
〜炎の髪の少女〜
リリカル、マジカル、力を合わせて――
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