ゴジラ
VS
エヴォルゴジラ

予告編


原水爆が生んだ破壊の化身――

数多の怪獣を葬り去ってきた、怪獣の王――

 

その名は――

 

「文化形態も科学技術も、オレ達の世界と大差なし。
 けど、どうもこの次元世界は……」
「……どうしたんですか?」
「出るっぽいんだよ。
 怪獣がさ」

 

今回のお仕事は、よその世界でのロストロギア調査任務!

簡単に済むかと思ってたが、ところがソイツは甘かった!

 

「きゃあぁぁぁぁぁっ!」
「何だよ、コイツのこのパワー!?」

 

突然現れた大怪獣、ゴジラ!

立ち向かうわたし達だけど、ぜんぜん歯が立たなくて……!

 

「ゴジラの細胞を?」
《そう……
 リヴァイアサン達が持ち去った可能性があるの》

 

そして動き出す、堕天使の陰謀!

だが――ヤツらはとんでもないバケモノを作り出しちまった!

 

「何だよ、コレ……!
 オレ達は、何を作っちまったんだ!?」

 

「差し詰めアイツは、“進化し続けるゴジラ”……
 『Evolutioning-GODZILLA』――エヴォルゴジラだ」

 

「あの力……!
 もしかして、わたし達の魔法を!?」
「アイツに与えられた自己進化能力が、コピーした……!?」

 

そんな中――再び姿を見せるゴジラ!

ヤツの狙いは……まさか!?

 

「ジュンイチさん、ひょっとして……」
「あぁ……
 ゴジラのヤツは戦うつもりだ……
 エヴォルゴジラと……」

 

獣の本能に導かれ――

 

「なのは……?」
「ゴジラが……泣いてる……?」

 

生命いのちの誇りを守るため――

 

「そうか……
 アイツはゴジラの細胞から作られた存在……だからゴジラは……」
「クロノ……?」
「だとしたら、倒すべきはゴジラでも、エヴォルゴジラでもない!」

 

今、2大怪獣が激突する!

 

「エヴォルゴジラを倒すんじゃない……そうだよね、ジュンイチさん?」
「あぁ……
 『倒す』んじゃない。ゴジラと共に、ヤツの魂を――『解放してやる』んだ」

 

何ができるかわからないけど……

やらないままじゃ、終われない!

 

「ジュンイチさん!」
「なのは、フェイト――しっかりつかまってろよ!」

 

できることがある限り――

あきらめてなんか、いられない!

 

「ゴッドブレイカー!」
「レイジングハート!」
「バルディッシュ!」

『ダブル、ブレイブ、リンク!』

 

「魔法少女リリカルなのはVS勇者精霊伝ブレイカー」
特別編

ゴジラ
VS
エヴォルゴジラ

 

リリカル、マジカル
生命いのちのために……


あとがき
 前回の好評に味を占め、こりずに今週も中途更新(汗)。
 しかも今回あとがき長いです。いつもは日誌の座談会で語ってる内容を全部こっちで語っちゃってます。

 タイトルからして完全なゴジラものかと思いきや実は『なのブレ』の番外編という罠。
 変化球で攻めてみましたが、どうでしょう?

 舞台はジュンイチ達の世界でもなのは達の世界でもなく、ロストロギア存在の疑いのある、彼らの世界にそっくりな次元世界。
 調査のために降り立ってみたら、なんとそこはゴジラが実在する世界だった――っていうのが基本の筋書き。

 実は、ネタが浮かんだ当初は単純に『なのは』と『ゴジラ』のクロスにする予定でした。これ本当。
 けど、書き始めて気づきました。
 「なのは達だけじゃ体格違いすぎてバトれないじゃん!」と。
 何しろゴジラは最大サイズだった平成VSシリーズで身長100m。基本サイズに立ち返った平成第2期シリーズですら平均50mオーバーです。
 対して、なのは達の相手の中でも最大スケールだったと思われる“闇の書の闇”が作中シーンからの目算でざっと20mと少し。大きく見積もっても30m弱でしょうか。
 あの時の倍以上のビッグスケール。その上相手はあのゴジラ。
 いくらなのは達でも荷が勝ちすぎます。自分なら迷わずアルカンシェル発射コースです。
 そこで、せめてもの抵抗。30m強のブレイカーロボを持ってるジュンイチ達に出てきてもらうため、『なのブレ』×『ゴジラ』という形に変更となりました。
 『GM』とのクロスにしようかとも思いましたが……ギャラクシーコンボイ達の平均身長も10mいってないから、結局なのは達と大差ありません。まともに戦えてグランダス以下戦艦TF達ぐらいでしょうか。プライマス様あたりだと逆にデカすぎますし。

 話を戻しましょう。
 基本的になのは達の役どころはなのはがゴジラと心を通わせる役。ジュンイチ達がゴジラを実際に止める役、といったところです。平成VSシリーズでたとえるならなのはが三枝未希ちゃん、ジュンイチ達が自衛隊/Gフォースってトコでしょうか。
 フェイトは――明らかに正反対の方針になりそうななのはとジュンイチの調停役でしょうかね。

 オリジナルの敵としてゴジラ細胞から生まれたビオランテの二番煎じ、エヴォルゴジラを考えてみました。ゴジラ+自己進化能力というバケモノ中のバケモノです。
 無限に強くなり続けるエヴォルゴジラを相手にゴジラは、そしてなのは達は勝利をつかむことができるのか!?

 ……まぁ、書く予定は今のところないですけど(笑)。
 けど、書いたとしても単純な勝ち負けにはしたくないかなー、とか思ってたりする今日この頃。ゴジラもエヴォルゴジラも生い立ちが生い立ちですし。
 この予告から結末をいろいろ想像して楽しんでいただければ幸いです。

 

追伸。
 FrontPageでHTML化したら、『GODZILLA』がスペルチェックに引っかかりませんでした。
 ちゃんと登録されてたみたいです。ゴジラの英表記(笑)。


 

(初版:2006/08/29)