“SLASH of SOUL”
予告編
――我等は姿無きが故にそれを畏れ――
――姿無きが故に敬う――
「大変だよねー、アリサちゃんはハイスペックで」
「わたしはちょっとうらやましいかな。なのはちゃんもアリサちゃんも。
わたしなんてほとんど見えないもん」
「うらやましいもんですか。
那美さんに祓ってもらっても祓ってもらっても、すぐ新しい人が憑いてくるんだもん……」 |
――かくて刃は振り下ろされる――
「近い……」
「『近い』じゃないわよ!」
「きゃぁっ!?
き、キミ、わたしの姿が見えるの!?
っていうか、蹴り……!?」 |
“死神”――それは現世の霊的守護者。
この世に満ちる、善悪入り混じった魂魄を監視する、魂のバランサー。
「友達を……助けたい……?」
「なんとか、できるの……!?」
「方法は、あるよ……
わたしの力を、あなたに分け与えれて――あなたが、死神になれば……!」 |
そして――
「……やってよ、死神さん」
「死神さん、じゃないよ……
フェイト……フェイト・テスタロッサ……」
「そう。
あたしは……」 |
「アリサ・バニングスよ!」
彼女と出会い、少女のプロフィールに新たな一文が加わる。
「死神の感覚を混乱させるほどの霊圧を持つ人間なんて、見たことがない……
鬼道を自力で破る人間なんて、見たことがない……
そして……死神の斬魄刀が、あんなに巨大になったところを、見たことがない……!」 |
アリサ・バニングス/9歳
髪の色/金髪
瞳の色/エメラルドグリーン
職業/小学生(私立)兼―― |
――死神
「えっと……
わたしの“力”が戻るまで……死神の仕事を手伝ってもらえると……」 |
フェイトの“力”を譲り受け、死神を代行することとなったアリサ。
「何よ、あなた……!」
「アリシア・テスタロッサ。
フェイト・テスタロッサの――」「義姉よ」 |
しかし、死神が現世の人間に“力”を譲渡するのは重罪。
他ならぬ義姉の手によって“尸魂界”に連れ戻されてしまうフェイト。
「フェイトは……連れて行かせない!」
「にわか死神が……こっちの事情に口をはさまないでよ!」 |
そして、それを阻んだアリサもまた、アリシアによって打ち倒され、
死神としての“力”を失ってしまう。
「アリサちゃん……
フェイトちゃんを、助けに行こう!」
「わたし達も、一緒に戦うよ!」
「なのは、すずか……」 |
自分の霊力に触れ、自らの秘めた“力”に目覚めた親友達。
心強い仲間を得て、改めてフェイト奪還を誓うアリサ。
「フェイトを助けたいんだろ?
だったら、このオレ様にまっかせなさぁ〜い♪」
「だ、大丈夫なんですか……?」 |
死神の知識に精通する謎のヒマ人駄菓子屋店主、柾木ジュンイチの助力の元
アリサは死神の“力”を取り戻すべく修行を開始する。
《恐怖を捨てろ》
《前を見ろ》
《進め》
《決して立ち止まるな》
《退けば老いるぞ》
《臆せば死ぬぞ》
|
《叫べ!
我が銘は――》 |
今――
「“贄殿遮那”!」
少女は、魂の刃を振り下ろす!
“SLASH of SOUL”
2008年、スタート……するのかしないのか。
「……ってネタ考えたんだけど、ジュンイチ、どうかな?」
「『ブレイカー』組がオレしかいないじゃねぇか、とか、そもそもなんでオレが浦原役なのか、とか、おいおいアリシアが白哉役かよ、とか、言いたいことはいろいろあるけど……」 |
「とりあえず、お前の斬魄刀の名前をもーちょっとひねるところから始めようか」 |
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あとがき
新年初のウソ予告が『見せましょう』ネタかい(爆笑)。
と、ゆーワケで『なのブレinBLEACH』。『ブレイカー』組がジュンイチしかいなくても『なのブレinBLEACH』(笑)。
きっと“尸魂界”に行ったらみんないるんでしょうけど。きっとブレード辺りが十一番隊の隊長をやってるんじゃないかな?(苦笑)
今回の主役はアリサ。元幽霊ってことで(笑)死神代行に抜擢です。
その他のメンバーについても、キャスティング的にはなかなか面白い取り合わせにできたんじゃないかと。
具体的には『ジュンイチ=浦原』とか(笑)。
死神であるフェイトと出会ったアリサ。その出会いが彼女を、そして周りの面々の世界を塗り替えていくことになります。
果たして、死神となったアリサを待ち受ける運命とは!?
……それはともかく、ラストのアリサの斬魄刀のネタ、やっぱ安直でしたかね?
一応、別のネタとして“虚無”とか“借金執事”とか“賢者之石”とかもあったんですけど(笑)。
(初版:2008/01/23)