予告編
(泉こなた編)


 

ごくごく普通のヲタク女子高生だったはずの私、
泉こなたに起きた突然の事態!

 

「まったく……こなたってば、ホントこういうオーパーツとか好きよねぇ」
「だって、古代文明の遺物だよ! 神秘のアイテムだよ!
 この内のどれだけを古代のトランスフォーマーが作ったのか、って思ったらワクワクしない!?」
「あー、結局そこに落ち着くワケね……」

 

舞い下りたのは鋼の翼。

 

(力が欲しい……!
 あいつらに負けない――)
 

(かがみ達を、守れる力が!)

 

手に入れたのは“守れる力”。

 

「私が……トランスフォーマーに、なってる……!?」

 

そして始まる――

 

「ヒーローもののお約束、ひとーつ!
 『最初はいきなり、無我夢中!』」

 

“守るための戦い”。

 

 

「ひょっとして……地球の大帝、恐怖大帝スカイクェイクさん、ですか……!?」
「その通りだ。
 ここで起きた事……すべて話してもらおうk――」
「ぅわーっ! スゴイスゴイ! 本物だーっ!
 大帝クラスって初めて会うけど、こんなおっきいんだーっ!
 え? 待ってよ。ギガロニアの大帝はもっとおっきいんだよね?
 ってことは……わーっ♪」
「あー……おい?」
《完全に、私達を置いてきぼりにして盛り上がってますね》

 

戦いの中で、いろんな人と出会って――

 

「一体、何を……!?」
「それは、こっちのセリフだよ……!
 こんな街中で戦って……!
 たとえ人に被害は出なくても、街に被害が出たら、結局戻って来た人達を悲しませるだけなんだよ!
 結界があったって……みんなを避難させたって、街を巻き込んでいい理由にはならないよ!」

 

「マスターコンボイ、だっけ?
 ハッキリ言うよ。キミ……」
 

「“守る”ってことを、全然わかってないよ」

 

いろんな人達とぶつかって――

 

「かがみ!?」
「何ひとりでカッコつけてんのよ……!
 ひとりで抱え込んでないで、私達にも手伝わせなさいよ!」

 

私達は、力をあわせて進んでいく――

 

 

「ゴッド、オン!
 ライトフット、トランスフォーム!」

「ずいぶんと出てきたわね……
 上等よ! この私のスピードに、追いつけるもんなら追いついてみなさい!」

 

“ライトフット”――柊かがみ

 

「ゴッド、オン!
 レインジャー、トランスフォーム!」

「はわわわわっ!?
 ごっ、ごめんなさぁい!」

 

“レインジャー”――柊つかさ

 

「…………来ちゃいましたか……
 できれば、このままやり過ごせればよかったんですけど……」

「ゴッド、オン!
 ロードキング、トランスフォーム!」

 

“ロードキング”――高良みゆき

 

 

「だって……私は、深ぁ〜いヲタクなだけの女子高生なんだよ。
 いきなり『戦え』って言われたって……」
「こなた……」

 

時々迷っちゃったりもするけれど――

 

「……あー、もうっ!
 まだぜんぜんわかんないことばっかりだけど……
 やらなきゃみんなが危ないって言うなら、やるしかないでしょ!」

 

やるからには、てってー的に全力全開っ!

 

 

「カイザーコンボイ――いっきまぁす!」

 

 


2008年4月――Stand by Ready.

 

 

 

――「大事な絆」が、ありますか?――

 

 

「だって、やらなきゃアニメだってのんびり見てられなくなっちゃいそうだし♪」
「結局それかいっ!」


 

(初版:2008/01/01)