予告編
スバル&こなた編)


 

あこがれた人がいて――

 

「また“師匠”?
 あんたはホント、“あの人”と“師匠”の話ばっかりね」
「えへへ〜♪」

 

守りたい人達がいて――

 

「まったく……なんで私達まで……」
「そうやってブチクサ言いながらもちゃんとついて来てくれるかがみん萌え♪」
「うっさいわね!」

 

あたし達は――

 

「マスターメガトロンさん!」
《マスターコンボイだ!》

 

歩き始めた。

 

「いくよ、かがみ、つかさ、みゆきさん!」
「わかってるわよ!」
「う、うん!」
「はい!」

 

守るための“道”を――

 

 

 

「あ、あれって……!?」
《どうした、スバル・ナカジマ!?》
「あのトランスフォーマーの……カイザーコンボイの動き……
 飛んでるか走ってるか、って違いはあるけど……間違いない……!」

「シューティング、アーツ……!?」

 

あたし達の“道”は――

 

「うーん……」
「どうしたの? こなた」
「いやね、こないだ出くわした、マスターコンボイとかいうヤツの動きなんだけど……」

「“先生”から教わった“基本”にそっくりだったんだよね」

 

謎と衝突から始まって――

 

「キミもゴッドマスターなの!?
 だったら、一緒に管理局に行こう。きっと守ってもらえるよ」
「………………ゴメン。
 うちの司令官サマが言ってたんだよね……
 『もし、管理局の人達が「保護する」とか「守ってあげる」とか言って接触してきたら……』」

「『まずはその“上から目線”な態度をへし折ってやれ』ってさ」

 

「正直に答えて。
 カイザーコンボイ……どうして“レリック”を集めてくれるの?
 それに『本当の敵は他にいる』って言ってたよね……それってどういうこと?
 キミ、何か知ってるの?」
「……ゴメン。『知らないなら情報を漏らしようがない』って、私も断片的にしか知らされてないんだ。
 だから……『答えて』って言われても、答えられない」

 

何度も何度もぶつかって――

 

『《フォースチップ!》』
「イグニッション!」

 

〈〈Full drive mode, set up!
 Charge up!
 Final break Stand by Ready!〉〉

 

《猛撃――》
「必倒ぉっ!」

「紅蓮――蹴撃!」

 

 

「《ディバイン、テンペスト!》」

「クリムゾン、ブレイク!」

 

 

それでも、いつか――

 

「ち、ちょっ、マスターコンボイ!
 せっかく情報を聞き出そうと考えていたのに、余計なことしちゃって!」
「そ、そうだったの?」
《だ、だったらそう言え! わからないのにフォローなんかできるか!》
「ま、マスターコンボイさん……
 それはムリがあると、あたしは思うんだけどなぁ……」
「それと……」
「《………………?》」

「みんなを守ってくれて……ありがと」

 

一緒に、戦える日が来ると信じて……

 

 

 

 


2008年4月――Stand by Ready.

 

 

 

――ぶつかり合うことで――

 

――繋がる絆も、きっとあるから――


 

(初版:2008/02/02)