新シリーズ
勇者精霊伝ブレイカー
灼熱の邂逅
予告編


世界の裏を生きる炎――

「何なのよ、お前?」

闇に生きる者を屠る刃――

「それを聞きたいのはこっちだってーの」

それを持つ二つの存在が出会う時――

「そんな……
 僕が……もう……!?」

すべては始まる。

「ったく、どこの誰だよ、こんなご都合展開を仕組んだヤツは!」
「あたしが知るワケないでしょ!」
「誰もてめぇにゃ聞いてねぇ!」
「なんですって!?」
「し、シャナ……
 ジュンイチさんも、少し落ち着いて……」

「あら、このアタシ、マージョリー・ドー様にケンカ売るつもり?」
「てめぇが強いならな」

「なぁ、橋本……」
「ん?」
「なんかオレ達、完全にカヤの外だよな……」
「それは禁句……」

ありえないはずの出会い――

「とっくにタガは外れちまってんだ。
 この先どうなるか、なんて、オレにだって予測できるかよ」

ありえないはずの戦い――

「キミ達か……
 ボクのマリアンヌを殺してくれたのは」
「こっちの世界でまで、『物語』通りに動かせてやるつもりはねぇんだよ」

「あんたなら……何かわかるんじゃないか?」
「この自在式を仕組んだ者を止める――
 この異常とも言える事態を収拾するには、もはやそれしかあるまい」

そして――外れ始めるセカイ。

「バカな……!?
 オレの知らない、フレイムヘイズだと!?」

ならば――正すしかない。

「悪いね。
 オレ達にとっては、ここがこないだまでの世界と違おうが関係ないのさ」

「その刀……渡していただきますわ」

本来の“あるべき姿”へと――

勇者精霊伝ブレイカー
灼熱の邂逅

「オレがケリをつけてやる!」
「“達”をつけなさいよ、“達”を!」


 

(初版:2006/01/01)