世界の裏を生きる炎――
闇に生きる者を屠る刃――
それを持つ二つの存在が出会う時――
すべては始まる。
「ったく、どこの誰だよ、こんなご都合展開を仕組んだヤツは!」
「あたしが知るワケないでしょ!」
「誰もてめぇにゃ聞いてねぇ!」
「なんですって!?」
「し、シャナ……
ジュンイチさんも、少し落ち着いて……」 |
「あら、このアタシ、マージョリー・ドー様にケンカ売るつもり?」
「てめぇが強いならな」 |
「なぁ、橋本……」
「ん?」
「なんかオレ達、完全にカヤの外だよな……」
「それは禁句……」 |
ありえないはずの出会い――
「とっくにタガは外れちまってんだ。
この先どうなるか、なんて、オレにだって予測できるかよ」 |
ありえないはずの戦い――
「キミ達か……
ボクのマリアンヌを殺してくれたのは」
「こっちの世界でまで、『物語』通りに動かせてやるつもりはねぇんだよ」 |
「あんたなら……何かわかるんじゃないか?」
「この自在式を仕組んだ者を止める――
この異常とも言える事態を収拾するには、もはやそれしかあるまい」 |
そして――外れ始めるセカイ。
「バカな……!?
オレの知らない、フレイムヘイズだと!?」 |
ならば――正すしかない。
「悪いね。
オレ達にとっては、ここがこないだまでの世界と違おうが関係ないのさ」 |
本来の“あるべき姿”へと――
勇者精霊伝ブレイカー
灼熱の邂逅
「オレがケリをつけてやる!」
「“達”をつけなさいよ、“達”を!」 |
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